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栄養・サプリメント情報

ドクターインタビュー達人に聞く、臨床現場での栄養療法実践法

2025.02.13

医院が変わる!ヘルシーパスサプリメント導入で実現する健康づくりの未来

船橋ゆーかりクリニック
院長 寺田 伸一 先生

左:田村(ヘルシーパス代表)、右:船橋ゆーかりクリニック 院長 寺田 伸一先生
左:田村(ヘルシーパス代表)、右:船橋ゆーかりクリニック 院長 寺田 伸一先生

栄養療法に関心を持つドクターの中には、「保険診療を行っているクリニックでサプリメントを提供しても良いのか?」「サプリメントの導入は経営面でプラスになるのか?」といった様々な不安や恐れを抱えている方が多くいらっしゃいます。
また、実際にサプリメントの紹介を行ってみても、思うように成果が上がらずに悩んでいるドクターも少なくありません。

そこで本日は、すでに栄養療法を取り入れ、実践されている船橋ゆーかりクリニック院長の寺田伸一先生(以下、寺田先生)にお話を伺いたいと思っております。

サプリメント導入の背景:医院が抱えた課題とヘルシーパスの出会い

本日は、よろしくお願いいたします。

寺田先生

はい。よろしくお願いします。

船橋ゆーかりクリニックは、サイトに載っている情報量がすごいですよね。亜鉛の話とか、患者さんが知りたいであろう栄養についてのコンテンツも豊富だし、治療法についても詳しく書かれています。

寺田先生

そうですね。患者さんにとって読みやすい内容になることを心がけて、ずいぶん前から、まとめて発信するようにしているんです。

記事の中には、ユーザーさんがネットで探し出してくれて、よく閲覧されるものもあります。例えば、円形脱毛症の記事が、最近はよく読まれている印象です。

船橋ゆーかりクリニック 院長 寺田 伸一先生 インタビュー

昔はストレスのせいだと言われていたのが、どうもそうじゃないかもしれないっていう話ですよね。最近では、栄養状態が原因なのではないか?と言われるようになりました。
では、まず最初の質問ですが、寺田先生が栄養療法に興味を持たれたきっかけは、何だったのでしょうか?

寺田先生

父が進行性の胃がんだと分かり、他の医療分野や食事療法に関してもっと知りたくなったことが背景にあります。何か別の治療法がないか、がんはどうして起こるのかっていうのを、調べていくうちに、開業したんです。

ちょうどその頃、日本抗加齢医学会が有名になってきたんですよ。その会場で、点滴療法研究会に誘われました。実際に、点滴セミナーに行って、ビタミンCの点滴を教えてもらったりしていたんですが、その間に、ヘルシーパスさんを始め、サプリメントの会社などをいくつか知る機会がありました。

なるほど。開業されて、もっと良い治療法を探し求めていたところ、抗加齢医学会に参加されて、そこで点滴療法研究会に巡り合ったと。そのセミナー会場には、サプリメントメーカーが軒を連ねていたわけですね。

寺田先生

そういうことです。

サプリメントのメリット:なぜクリニックが選んだのか

サプリメントには、もともと興味を持っていたのでしょうか?

寺田先生

親父が胃がんのときに、フコイダンだとか、色々調べたりしていて、どこかのクリニックに行ったときに、サプリメントをもらいました。それを親父に飲ませたりしていたんですけどね。そのときすでに、胃がんのステージ4だったから、手術もあって、少しは回復したけど、その後半年くらいで亡くなってしまいました。

そんな経験もあり、がんになると怖いと思って、自分で調べていくようになりました。

自分の肉親が病気で亡くなる経験があると、そうなりますよね。

寺田先生

ええ。がん家系っていうのもあるし、いつかは自分がなるかもしれないことだから。そんな経緯で、自分は栄養療法にたどり着きました。
点滴療法研究会では、高濃度ビタミンC点滴で、がんの患者さんの治療に関わりましたね。

なるほど。では栄養にアプローチをしていく最初のきっかけは、がんの患者さんだったんですね。

寺田先生

そうですね。ビタミンC点滴は、今は自由診療で美容の方をやっていますが、実は先に取り組んでいたのは、がん治療でした。

以前、寺田先生は、栄養のことを視野に入れると、標準治療の効果が上がるっておっしゃっていましたよね。その表現が、分かりやすくて良いなと思っていたんです。

寺田先生

食事についてヒアリングして、栄養面をちゃんと改善すると、わかりやすく結果が出る人はちゃんと治ります。時間がかかる人もいらっしゃるので難しいところですけどね。まだまだパーフェクトではないですが、追求している最中です。

いえいえ。基礎をしっかり固められていて、大変素晴らしいと思います。

導入後の変化:患者さんからの反応とクリニック内の改善

栄養療法やサプリメントを取り入れて、ちょっと困ったことなどはありましたか?

寺田先生

看護師さんたち含め、私たちも地道に勉強して、資格を取ったりもしたのですが、インプットの量が増えて消化しきれず、患者さんに噛み砕いた説明や指導ができるようになるまでは、かなり時間がかかりましたよ。

今は上手く回っているように見受けますが、最初に導入するまでは苦労されたのですね。

寺田先生

2019年頃に美容外科学会でシミ治療のシンポジウムで講演して、シミと動脈硬化の相関関係について学ぶ機会がありました。検査の結果、頸動脈の動脈硬化がシミと相関していることがわかったんです。

えー!動脈硬化が進むと、顔が老けるっていうことですか?

寺田先生

はい。シミも栄養状態に関係しているということが分かってきています。
そういったこともあり、コロナが始まる少し前くらいですかね、皮膚科ではトランサミン(トラネキサム酸)の処方が一般的な中、当クリニックでは、亜鉛の処方も始めました。亜鉛には、初期にメラニンを薄くする作用があったんです。トランサミンと比較しても、わずかに有意差が見られました。

なんと!医薬品と比較して、有意差を持って有効だったというのは、かなりすごいことではないですか?

寺田先生

そう思います。さらに厳密に比較検証すれば、もっと差が出る可能性もあります。
SOD(抗酸化酵素)を支えるためのミネラルが、シミの改善に関係してるっていうことが分かったので、ヘルシーパスさんのサプリメントも売れました(笑)。

ありがとうございます!
先生ご自身が学びを深めて、効果に自信を持った結果、患者さんにサプリメントをお勧めすることができるようになったというわけですね。
一番最初に患者さんに「亜鉛を飲んでみてください」って仰ったときは、どんな感じでご説明されたんですか?

寺田先生

シミ治療用にパンフレットを作って、説明するようにしていましたね。トランサミンとビタミンCの説明などと一緒に、亜鉛の紹介も、患者さん向けの資料に載せているんです。

そちらを拝見してもよろしいでしょうか?

寺田先生

どうぞ。

船橋ゆーかりクリニック 院長 寺田 伸一先生 インタビュー『パンフレット紹介』

おお!亜鉛が大きく紹介されていますね!ここまで詳しい説明をしていただけるなら、患者さんも安心できると思います。

寺田先生

亜鉛はすごい大事だと思っているので。最近論文を読んでいて、嗅覚や味覚も神経伝達物質が亜鉛だと書いてあって、驚いたんです。亜鉛は探求する価値があると思いましたね。

亜鉛は奥が深いんですね。

寺田先生

パンフレットには食事についても書いていますが、やはりタンパク質を増やしていただきたいので、それは患者さんにお伝えするようにしています。 あとはビタミン・ミネラルも摂っていただきたいです。これらを怠ると皮膚が新しくならないので。
僕が全部説明するのは大変なので、スタッフにも手伝ってもらうようにしていますよ。

船橋ゆーかりクリニックインタビュー『パンフレット』

先生が前フリをして、患者さんはスタッフさんから丁寧な説明を受けられるようになっているんですね。ちゃんと資料が整っているのは、素晴らしいことだと思います。

サプリメントを診療で使おうとしたとき、まず9割のドクターが悩まれるのは、「どうやって患者さんに勧めるか?」ってことなんですが、寺田先生は、この資料とスタッフさんからの説明で、そこをクリアされているようですね。

寺田先生

ちゃんと時間をつくって、資料をまとめる作業をしているので、それが功を奏しているのかもしれません。口頭で説明するだけじゃ、患者さんは覚えられないだろうと思ったので、資料もセットでお渡しするようにしました。

皮膚科であっても、例えばホクロを除去した後の治りを良くするためには、タンパク質を沢山摂ることは必要です。回復のためには、栄養を取らないといけないというのは当たり前なんですが、無頓着なドクターもまだ多いのが事実ですね。

治りが悪くても、患者さんは「そういうものか」と思ってしまうのかもしれませんよね。例えば形成外科の先生でも、こういった基礎的な栄養の知識を、患者さんにお伝えすべきだとは思いますが。

寺田先生

そのあたりは、治療を担当するドクターの差が大きく出るところかもしれません。

医院経営に与えるインパクト、そして健康経営がもたらすメリットとは

サプリメントを導入する際、クリニックのスタッフさんの反応はいかがでしたか?通常は少なからず反発があったりするものなのですが。

寺田先生

うちでは、スタッフに無料でサプリメントを提供して、飲んでもらうことから始めました。

患者さんに提供する前に、院長もスタッフも試していたということですね。

寺田先生

そうです。だから拒否感もなく、私もスタッフも実体験として良かったものを患者さんに提供し始めた、という感じでした。もちろん、全員が全員、いきなり足並みを揃えられたわけではないかもしれませんが、理解してくれたスタッフが積極的に働きかけることで、徐々に診療へのサプリメント導入も浸透していきました。

亜鉛は導入してすぐに、ニキビやアトピーの方にも飲んでいただくようにしました。特にアトピーの方は、血液検査すると亜鉛の数値が下がっていることがほとんどなので、皆さん納得して使ってくださっていると思いますよ。

船橋ゆーかりクリニック 院長 寺田 伸一先生 インタビュー『もしも先生が、栄養療法に出会っていなかったらどうなっていたと思いますか?』

もしも先生が、栄養療法に出会っていなかったらどうなっていたと思いますか?

寺田先生

今頃、自分が病気になってたんじゃないかと思います。親父が胃がんで亡くなった62歳という年齢に、ちょうど今年なったんですよ。親父のこともあるから、頻繁に胃カメラで検査はしているんですが、お陰様で今のところ健康です。

もうお父様の年齢を超えられたんですね。栄養療法に出会って一番恩恵を受けたのはご自身の健康ということですか?

寺田先生

そうですね。栄養のことを調べ始めたきっかけも、「自分ががんにならないため」でしたし、結果的に患者さんにも貢献できているので、良かったです。
なにより、自分で情報を取りに行かないといけないと思うようになりました。ただ手に入った情報だけで判断しようとすると、間違えてしまうかもしれないですから。

本当ですね。サプリメントがなかったら、船橋ゆーかりクリニックの治療も変わっていたと思いますし、先生の患者さんにとっても良い影響があったのではないでしょうか。
ところで、先生はなぜ、数あるサプリメントメーカーの中から、ヘルシーパスを選んでくださったのでしょうか?

寺田先生

点滴療法研究会の展示ブースに出されていたというご縁がまずあって、出展されていたメーカーの中でも、一番喋りやすかったのがヘルシーパスの方々でした。それが一番の理由ですかね。セミナーにも時々足を運んでたんですが、ドクター向けに役に立つ情報発信をされていたのも好印象でした。

良かったです!やはり情報発信は大事ですね(笑)。
ちなみに、最初にブースでご覧になったときの当社の第一印象ってどうでした?

寺田先生

昔すぎて覚えてないです(笑)。
最初はまだ栄養療法に本気じゃなかったから、興味はあったものの、本格的にどうしようとは考えていなかったんじゃないかな。

寺田先生が語る、これからの健康づくり

では、最初の本気スイッチが入ったのはいつだったんでしょう?

寺田先生

スイッチが入ったのは、やはり亜鉛のことがわかってからですかね。それまで、ビタミンCばっかり扱ってたんですが、他の栄養素の重要性も、徐々に理解していきました。
シミと栄養が関係していることがわかってからは、本格的に栄養を診療に取り入れる方向に切り替えました。うちは美容目的の患者さんが多いので。

栄養療法をクリニックに導入したのは、ご自身で学びが深まったからっていう、さっきの話につながるわけですね。

寺田先生

そういうことです。シンポジウムで講演しても、僕以外に栄養の話をしている人は、当時まだいなかったんですけどね。

それは、大きな差別化のポイントになりますね。

寺田先生

みんな高価な美容機器を買う方に走りがちなんですよ。スポンサーがお金出してくれる方にね。だから、栄養と美容を結び付けて考える方は珍しくて。

そうでしょうね。最新の機械を導入するとか、そういうことに目が行きがちですよね。

寺田先生

トランサミンとか、そういうオーソドックスな薬を出す方は、栄養状態を良くしたり、事前準備をした方が、いきなりレーザーを当てるよりも効果が出やすいことを、わかってるんでしょうけどね。

自分は勉強して、抗酸化作用を高めるような準備期間を置いてからレーザーをやった方がいいと理解した上で、実践しています。だから、それが受け入れられない方は、他に行ってくださいと断るようにしています。

船橋ゆーかりクリニック 院長 寺田 伸一先生 インタビュー

勇気ある判断だと思います!

寺田先生

患者さんの中には、自分で調べて治療法を決めていらっしゃる方もいるから、最初からレーザーを当ててほしいと要求されることも、たまにあります。そういうお願いは断りますけどね。

ちゃんと指導には従っていただかないと、良い治療ができないということですね。

寺田先生

はい。ドクターがちゃんと指導するから、クリニックの意味があると思うので。
ほとんどの美容クリニックは、ドクターがちらっと見て、あとは看護師さんがやるところが多いけど、うちはそういうところとは違う方針でやっています。

うちは本気で院長が治しに行きますよっていうことですね。良い心意気だなと感じます。

これからのヘルシーパスに、さらに期待することは?

またヘルシーパスの話に戻りますが、当社のサプリメントをお使いになってみて、ご感想はいかがですか?

寺田先生

使っている種類が少なくて恐縮なんですが、購入しているものに関しては、必要な栄養素がきちんと含まれていることに加えて、サイズだとか、値段が手頃だとか、そういった理由がありますね。

あ、そういえば、ビタミンDは値段が手頃で良いんですが、送ろうとしたらレターパックに入れにくかったので、ボトル型じゃない、平たいケースでほしいなっていうリクエストがありました!

なるほど。ボトルの形状がちょっとお気に召さなかったですか。
ただ、我々が心配してるのは、お客様がちゃんとジップしてくれない場合なんですよ。そうするとサプリメントが湿気てしまうんですよね。 ボトルだと、蓋の開閉が一目瞭然なので、そういうメリットはあるんです。

他にも、アルミパウチは社内で検討して、郵送しやすいとか、酸素とか光にはアルミの方が強いっていうメリットはあったんですが、お客様がきちんとチャックしてくれないリスクがあるので、避けました。

寺田先生

アルミパウチは、プチプチって手で密閉する方法しかないんですもんね(笑)。

はい。患者さんが開けた後、ちゃんと密閉してくれるっていう自信が持てれば、僕らも喜んで採用したいんですけどね。寺田先生のご意見は、次の社内会議のテーマにしようと思います!

最後に、ヘルシーパスの良いところと悪いところを、ぜひ教えてください。

寺田先生

難しい質問!(笑)
とりあえず良いのは、相談しやすいところ、フットワークが軽いところ。あとは積極的に提案をしてくださるところも気に入っています。
今回、初めてサプリメントを製造して商品化するというところでも、色々と親切に教えていただいていますし。

ありがとうございます。もし、当社に今後こうしてほしいとか、ご要望あれば、それもぜひお伺いしたいです。

寺田先生

もう十分やってもらってるんで、大丈夫ですよ(笑)。特にありません。

光栄なお言葉です。
本日はありがとうございました!

船橋ゆーかりクリニック<br>院長 寺田 伸一 先生
船橋ゆーかりクリニック
院長 寺田 伸一 先生
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<略歴>
昭和37年 広島県福山市生まれ
昭和56年 広島大学付属福山高等学校卒
昭和62年 広島大学医学部卒
昭和62年 東京女子医科大学形成外科入局
平成11年 医学博士取得
平成12年 ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院
     組織工学研究室リサーチフェロー
平成14年 国立病院機構災害医療センター 形成外科医長
平成19年 東京女子医科大学八千代医療センター 形成外科講師
平成21年 東京女子医科大学 退職
平成21年 船橋ゆーかりクリニック 個人事業として開業
平成28年 医療法人社団茉悠乃会設立

<資格>
医師免許 310756号
日本専門医機構認定形成外科専門医 93-0903号
医学博士 乙―1930号
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
オーソモレキュラーニュートリションプロフェッショナル
ミス・ジャパン 評議員
2024ビューティキャンプ講師 

<所属学会>
日本形成外科学会
日本美容外科学会
日本皮膚科学会
日本美容皮膚科学会
日本抗加齢医学会
日本臨床皮膚科医会
日本痤瘡研究会
日本レーザー医学会

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