ヘム鉄とは何ですか?鉄の種類ですか?
ヘム鉄は鉄とポルフィリン環により形成される鉄のことです。
鉄の種類には、植物性食品由来の「非ヘム鉄」と動物性食品由来の「ヘム鉄」があります。
非ヘム鉄は医薬品の鉄剤やほうれん草などの野菜に含まれ、ヘム鉄は赤身の肉や魚、レバーなどに含まれています。
ヘム鉄は鉄とポルフィリン環により形成される鉄のことです。
鉄の種類には、植物性食品由来の「非ヘム鉄」と動物性食品由来の「ヘム鉄」があります。
非ヘム鉄は医薬品の鉄剤やほうれん草などの野菜に含まれ、ヘム鉄は赤身の肉や魚、レバーなどに含まれています。
鉄は、種類によって吸収経路や吸収率が異なります。
【非ヘム鉄:植物性食品】
還元物質や体内の酵素の働きを受けて吸収されるため、吸収率が低い(2~5%)。
鉄イオンがむき出しのまま吸収されるため、胃壁や腸管を荒らしやすい。
一緒に摂る食べ物の影響を受けやすい。
【ヘム鉄:動物性食品】
食品に含まれているそのままの形で吸収され、吸収率が高い(15~25%)。
鉄イオンがポルフィリンに囲まれており、胃壁や腸管を荒らしにくい。
一緒に摂る食べ物の影響を受けにくい。
・動物性タンパク質
・ビタミンC
・クエン酸 など
【医薬品の鉄剤】
医薬品の鉄剤は、1回の摂取量で多くの鉄を摂取できます。
保険診療で処方されるため、サプリメントに比べ、価格が抑えやすい利点があります。
しかし、医薬品の鉄剤に含まれる鉄は「非ヘム鉄」であり、鉄の配合量が多いことから副作用が現れることがあるともいわれています。
〈 主な副作用 〉
・胸やけや吐き気
・下痢や便秘などの消化器症状
・倦怠感
・過敏症(発疹、かゆみ)など
【サプリメント】
「非ヘム鉄」を使用しているものと「ヘム鉄」を使用しているものがあります。
一般的に「非ヘム鉄」の方が安価に手に入りますが、「ヘム鉄」の方が副作用が比較的少なく吸収も良いとされています。
医療機関にかかることなくドラックストアなどで簡単に手に入りますが、保険診療適用外であるため、薬よりも価格が高いです。
お食事以外の方法で積極的に摂取する際は、過剰とならないよう医療機関で経過観察をしながら摂取されることをおすすめします。