Manualサプリメント活用実践マニュアル
ロジック&しくみ編
【第8回】サプリメント導入の進め方
いざ始めようとしても、気がかりなことは沢山
日本人の栄養状態が良くないこと、患者さんの不調の原因として栄養不足があり得ることをご理解いただけたことと思います。そして、自分のクリニックでもサプリメントを活用してみようと考える先生がだんだん増えています。
ところが、興味をお持ちになっても「なかなか上手に患者さんにサプリメントとお勧め出来ない」「どうすれば良いでしょう?」と相談をいただくことが多いのです。
- サプリメントを患者さんに勧めても改善しなかったらどうしよう
- 保険診療に慣れている患者さんが、サプリメントを買ってくるのだろうか?
- スタッフは協力してくれるのだろうか?
- どんなタイミミングで、どのように声を掛けたら良いのだろう?
- 診察に忙しくてサプリメントを勧める時間が取れない
などなど、いろいろと心配されるポイントがおありのようです。
先生方の心配は当然です
先生方がこうした心配を抱くのは当然だと思います。
現時点で、サプリメントを活用している医療機関は少数派ですので、患者さんに取っても珍しい存在ですから。確かに、病気の診察を期待して訪問した病院やクリニックで、いきなりサプリメントの話が出てきたら、患者さんは引いてしまいますよね。
また、先生がサプリメントを強く勧めれば、サプリメントを購入する患者さんもおいでになると思いますが「しっかり納得せずに」購入に至った場合、患者さんとの信頼関係が傷つくかもしれません。
せっかく、多くの患者さんを助けようと考えてサプリメントを導入したのに、そんなことになってしまっては本末転倒です。
まず行なうべきこと、次に行なうべきこと
そんな望ましく無い方向に進んでしまわないためには「患者さんやスタッフに、サプリメントを快く受入れてもらう」ための手順を踏んで進めていくべきです。
まず行なうべきなのは、先生が「サプリメントを活用したい」と最初に考えた「志」を再確認することです。そしてスタッフの方や患者さん達にその志が伝わる様、目に着く場所に掲示なさることをお勧めします。
その次に行なうべきなのは、先生の「マインドセット」の調整です。ここでは、マインドセットを「物事の見方や考え方」の意味で使っています。
先生のマインドセットを調整していただきたいポイントは、
- 何割の患者さんがサプリメントを使っているのか
- 医療機関が持つサプリメント販売のアドバンテージ
- 「患者さん視点」を持つことの重要性
の3点です。
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