平成17年に施行された「食育基本法」には、今後の日本の発展のために大切なことは、
・子どもたちが健全な心と身体を培い、未来や国際社会に向かって羽ばたくことができるようにする
・全ての国民が心身の健康を確保し、生涯にわたって生き生きと暮らすことができるようにする
ことで、子どもたちが豊かな人間性をはぐくみ、生きる力を身に付けていくためには、何よりも「食」が重要である。
とあります。
最近、『食育』という言葉をよく耳にするようになりましたが、食育について知っている方はどのくらいいらっしゃるでしょうか?
そこで今回は『食育』について簡単にまとめたいと思います☆
●食育とは
「生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものであり、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てること」
であり、具体的には
・感謝の心
・一緒に食べたい人がいる「社会性」
・心と体の健康を維持できる
・所軸の重要性や楽しさを理解する
・食べ物の選択や食事づくりができる
・日本の食文化を理解し伝えることができる
などのような『食べる力』を育てることが食育です。
また、「食」をめぐる問題には以下のようなものがあります。
・「食」を大切にする心の欠如
・栄養バランスの偏った食事や不規則な食事の増加
・肥満や生活習慣病(がん、糖尿病など)の増加
・過度の痩身志向
・「食」の安全上の問題の発生
・「食」の海外への依存
・伝統ある食文化の喪失
食育が浸透することが、こういった問題の解決につながるかもしれませんね。
●ライフステージ別の食育への取り組み
食育は、ライフステージごとに取り組み方が変わっていきます。
それぞれのライフステージごとで中心となる取り組み方は以下の通りです。
<乳幼児別>
食べる意欲の基礎をつくり、食の体験を広げる
<学童・思春期>
食の体験を深め、自分らしい食生活を実現する
<成年期(妊娠期)>
健全な食生活を実践し、次世代へ伝える
<高齢期>
食を通じた豊かな生活の実現、次世代へ食文化や食に関する知識や経験を伝える
私は、食に関する知識を伝えることが食育だと思っていましたが、実際には『「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てること』までが食育です
食に関する知識を伝えることはとても大切ですが、気づきがなければ人の行動はなかなか変えられません。
食育を行うにあたっては、行動変容を伴うような伝え方の工夫が必要だと感じています。
食育って奥が深いですね(*_*)
(さ)
<参考>
・内閣府のホームページ
・厚生労働省のホームページ