6月14日は認知症予防の日


皆さん、認知症予防の日をご存じですか?
認知症予防の日は「認知症予防の大切さをより多くの人に伝えること」を目的として、日本認知症予防学会 が制定しています☝🧐

ちなみに制定日は、あのアルツハイマー型認知症を発見した神経科医のアロイス・アルツハイマー博士の誕生日である6月14日に由来しているそうです!

認知症とは

何らかの原因で脳の細胞が壊れることで、脳機能が低下し、生活するうえで支障が出ている状態(およそ6ヵ月以上継続)を指します。
脳は、私たちのあらゆる活動をコントロールする司令塔のため、脳がうまく働かなければ、 精神活動も身体活動もスムーズにいかなくなってしまいます😕💭

認知症の中で、もっとも多いのは、脳の神経細胞がゆっくりと死んでいく「変性疾患」と呼ばれる病気です。
アルツハイマー型認知症、前頭・側頭型認知症、レビー小体型認知症などがこの「変性疾患」にあたります。
続いて多いのが、脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化などが原因で、脳細胞の一部に血液が不足するために起こる脳血管性認知症です。

 詳細ブログ:認知症とは①(種類)

日本での認知症の現状

2012年時点で認知症患者数は、約462万人と推計され高齢者の7人に1人といわれており、軽度認知障害(MCI)患者数も約400万人と推計されています。
認知症患者数は年々増加の一途をたどっており、2025年には患者数が約700万人を超え、国内の高齢者の5人に1人が認知症になるともいわれています😱💥

認知症を予防するために

認知症を完治する方法はまだありません。
しかし認知症は、環境生活習慣と大きく関係していることが判明してきています。
決定的な方法がないからこそ、日々の習慣を心がけることが大事になってきます📢!!

●運動

多くの病気に対して運動がもつ効果が知られていますが、運動をすることによって脳を刺激し、認知症予防に繋がります!
逆に運動不足だと、高血圧や糖尿病といった生活習慣病の発症リスクが高まり、認知症も併発する可能性があります💦

●食事

最近では個々の栄養素の量が大切ではないかとする意見もあり、摂取する食物の種類・数と総合バランスこそ大切だとする考えが主流になってきています。
中でも注目されている栄養素を紹介します↓↓↓

葉酸・ビタミンB₆・ビタミンB₁₂
 アルツハイマー型認知症発症の原因とされているホモシステインの代謝に役立つ
 詳細ブログ:ホモシステイン対策

DHA・EPA
 DHAは脳の成長に必要不可欠であり、記憶力判断力の向上認知症予防に有効。
 EPAは生活習慣病を予防する効果があるため、間接的に認知症に役立つ

抗酸化物質
 認知症発症には炎症反応酸化ストレスも関わっているとされ、ビタミンA・C・Eやポリフェノールなど抗酸化作用のある栄養素の摂取でリスク軽減。

ビタミンD
 ビタミンD濃度が低いと認知機能が低下する可能性があるため、今注目されている栄養素。

 詳細 ブログ:【論文紹介】ビタミンD不足は認知症になりやすい
また、自分で調理をすることも認知症予防に効果的です🍳✨調理は頭や身体も使うため、上記の栄養素を含む食材を使って、調理してみてはいかがでしょうか😊?

●コミュニケーション

国立長寿医療研究センターが行った追跡調査では、「結婚している」「家族との交流がある」「友人とコンタクトをとっている」「社会活動への参加」「(賃金のある)労働をしている」のいずれかの項目に当てはまると、認知症のリスクが低下し、項目が0-1個のグループと比較すると、5項目当てはまるグループは、認知症の発症リスクが低くなることが報告されています。
また、国立長寿医療研究センターと新潟県与板町(現在は長岡市と合併)が行った調査では、ほとんど家を出ない高齢者は、毎日外出する人たちに比べ、認知機能が落ちるリスクが約3.5倍も高いことも明らかになっています 。
そのため、認知機能の低下を少しでも予防できる方法として、(特に一人暮らしの高齢者では)家族以外とのコミュニケーションをとることや、社会的活動への参加などを積極的に考えていく必要があるといえます​😄👍

ぜひ、できることから意識してみることをお勧めいたします。 ​​​​​​​​​​​​​!

またヘルシーパスでは、30代からはじめる認知症回避プロジェクトサイトを開設しており、有益な情報を随時更新していますので、こちらも是非ご覧ください。

(ゆ)

一般社団法人日本認知症予防学会

厚生労働省ホームページ

公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット

 ・認知症予防のための食事とは

 ・認知症の予防

千葉科学大学市民公開講座

みんなのメンタルヘルス

Influence of social relationship domains and their combinations on incident dementia: a prospective cohort study

老人研NEWS No.219 

栄養素の成分や働き | 雑学・まめ知識 関連記事もご覧ください

\この記事が気に入ったらフォロー/

Facebook

最新情報をお届けいたします

ヘルシーパスのFacebookはこちら>

関連サイト