きくらげは乾燥品が一般的ですが、今の時期は生のものも出回っており、スーパーなどで見かけたことのある方もいらっしゃるかもしれないですね
今回は、今が旬の「きくらげ」について簡単にご紹介します
●特徴
広葉樹の枯れ木に発生するキノコで、形が耳たぶに似ていることから漢字では「木耳」と書きます
また、コリコリとした食感がクラゲに似ていることから「きくらげ」と呼ばれるようになったと言われています
黒きくらげに分類される「あらげきくらげ」、「きくらげ」の他に「白きくらげ」などの種類があり、これまでは中国からの輸入に頼っていましたが、最近では日本でも生産量が増加しており、九州地方などで多く栽培されています。
日本で最も生産されているきくらげは、あらげきくらげです。
味は淡白で、中華料理の炒め物やスープなどによく登場します
栄養素では、ビタミンD、ビタミンB群、カリウム、カルシウム、鉄、食物繊維などが豊富であり、現代人に不足しがちな栄養素を補給することができます。
なお、乾燥のあらげきくらげには、100gあたり128.5㎎と大量のビタミンDが含まれています
●調理と組み合わせ
乾燥品は水に浸して戻しますが、戻し時間は15分程度と短めにしましょう
きくらげの特徴である歯ごたえのある食感を生かすために、ニラや玉ねぎ、卵などの柔らかい食材と合わせるのがお勧めです
また、食物繊維に乏しい肉類をメインにした主菜に加えることで、日本人が不足している食物繊維を補うことができます
●選び方
生のものは、全体にしっとりとした感じのものを。
乾燥品は、しっかりと乾燥しており、大きくて軽いものを選びましょう
●保存方法
黒きくらげも白きくらげも生のものは乾燥を嫌います。
ラップに包んだり、ポリ袋などに入れて保存しましょう。
乾燥品は、カビが生えないように乾燥材を入れた密閉容器で保存しますが、乾燥のまま冷凍保存もできます。
我が家は昨夜、具材に黒きくらげを入れた春巻きを作って食べました
やっぱり旬の物は美味しいですね
是非、皆さんも旬の生のきくらげを味わってみてください
(さ)
<参考>
・春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養辞典 (吉田企世子:監修)
・からだにおいしい野菜の便利帳(板木利隆:監修)
・日本食品標準成分表2015年版(七訂)
・国立研究開発法人 森林総合研究所 サイト(https://www.ffpri.affrc.go.jp/kys/research/kankou/kysmr/documents/mr112.pdf)
・国立研究開発法人 森林総合研究所 九州支所 サイト(http://www.ffpri-kys.affrc.go.jp/tatuta/kinoko/kinoko69.htm)
・女子栄養大学 基礎栄養学研究室 サイト(http://co-4gun.eiyo.ac.jp/food%20database/3gun/foods-dic-3-kikurage.html)