先日、スーパーでタケノコを見かけて購入しちゃいました
タケノコをみると春を感じますね
今回はそんな春を代表する野菜の「タケノコ」をご紹介します
●特徴
タケノコの記述は「古事記」にも見られ、日本でも古くから食べられていたようです。
現在日本で主に食用にされる孟宗竹(もうそうちく)は中国原産で、「中国の孟宗という孝行息子が病気の母のために真冬、雪を掘り起こし採って食べさせ母を喜ばせた」という故事に由来していると言われています
タケノコは、竹の地下茎から伸びた幼い茎の部分を食用とするもので、「朝掘り」と呼ばれる新鮮で掘りたてのタケノコは生食も可能です
茹でて加工してあるタケノコは年中出回っていますが、生のタケノコが出回るのは、3月の末頃から5月初旬にかけてのごく限られた時期です。
含まれるビタミン類は少なめですが、カリウムやマンガン、ケイ素などのミネラル、食物繊維などが豊富です
またタンパク質も比較的多く含まれ、グルタミン酸やアスパラギン酸、チロシンなどが豊富なため、味は淡泊ですがうま味が感じられます
独特のえぐみはシュウ酸やホモゲンチジン酸と呼ばれる成分によるもので、これらはカルシウムの吸収を悪くさせて結石の原因となることもあるため、しっかりとアク抜きしてから調理するのがお勧めです
●調理と組み合わせ
穂先や姫皮は和え物や若竹煮、お吸い物がよく合います
中間部分は炊き込みご飯や天ぷら、根元のかたい部分は煮物や中華風の炒め物に向いています。
※水煮タケノコの切り口にみられる白い粉はアクではなく「チロシン」というアミノ酸です。
チロシンには脳の神経伝達物質であるドーパミンを増やして気力をアップさせる効果があるため、白い粉は洗い流さずにそのまま食べるのが良いでしょう。
●選び方
小ぶりでずっしりと重く、切り口の断面が白色のものを選びましょう
また、頭の部分が黄色がかっているものの方が新鮮で、穂先が緑色のものはえぐみが強い傾向にあります。
●保存方法
入手後はすぐに茹でてあく抜きをしましょう
茹でた後は水に浸けて冷蔵庫に入れれば1週間程度保存できるといわれていますが、なるべく早めに使い切るのがお勧めです。
購入したタケノコでタケノコご飯を作ったところ子供に好評でした
タケノコはまだ余っており、新物のワカメも購入してあるので今晩は若竹煮を作ろうかと思っています
春は憂鬱でなんとなく元気が出ない方もいらっしゃると思います。
そんな方は、タケノコでチロシンを補給するのもお勧めですよ
(さ)
<参考>
・農林水産省HP
・春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養辞典 (吉田企世子:監修)
・からだにおいしい野菜の便利帳(板木利隆:監修)
・日本食品標準成分表2010
・山口県産筍(孟宗竹)の一般成分、食物繊維および珪酸含量
(http://kanpoken.pref.yamaguchi.lg.jp/soshiki/syohou/15k02.pdf)