今まで、4回にわたって男性の健康に関する内容についてまとめてきました
・LOH症候群で悩んでいませんか?
・男性ホルモンの働き
・テストステロンを邪魔するもの
・生活習慣病とED
今回は、悩んでいる男性を元気にするために「男性に嬉しい食材」をご紹介します
●男性に嬉しい食材
・セロリ
セロリにはテストステロンやアンドロステネジオンと似た構造の男性ホルモン様物質が多く含まれ、体内の男性ホルモン量アップに役立ちます。
・ニンニク、タマネギ、ニラなど
ネギ属の野菜には含硫アミノ酸が豊富です。
含硫アミノ酸にはテストステロン誘導活性があり、テストステロンの増加に役立ちます。
・オート麦、トウモロコシ
オート麦やトウモロコシを摂取すると、黄体形成ホルモンの分泌が増加し、テストステロンがアップすると言われています。
また、オート麦やトウモロコシはビタミンB6が多く含まれていますが、ビタミンB6にはホルモンを調節する作用があります。
・やまいも、自然薯
DHEA様物質であるジオスゲニンが含まれるため、男性ホルモンアップに役立つと考えられます。
・ナッツ類
ナッツには、アルギニンやビタミンE、オレイン酸などの栄養素が豊富に含まれます。
アルギニンは、一酸化窒素(NO)産生を増加させることで血管を拡張して血流を良くし、ED対策に役立ちます。
ビタミンEは、性ホルモンの生成分泌に関わり、生殖機能を維持する働きがある他 、血管拡張作用によって血流もよくしてくれます。
オレイン酸は、5α-レダクターゼ活性を下げるのでテストステロンレベルアップに役立つと言われています。
・牛肉、羊肉、鶏ムネ肉、卵
必須アミノ酸のバランスが良く、アルギニンが豊富に含まれています。
また、亜鉛も多く含まれますが、亜鉛はホルモンの合成に関わるだけでなく精子の合成や運動性にも関わると言われています。
・キュウリ、スイカ、メロンなど
ウリ科の野菜にはシトルリンというアミノ酸が豊富に含まれています。
シトルリンもアルギニンと同様に血管を拡張させる作用のあるNO産生に関わるため、ED対策としてお勧めです。
・緑黄色野菜
ビタミン、ミネラル、抗酸化物質、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれています。
男性機能低下の大きな原因のひとつは生活習慣病であり、生活習慣病対策として緑黄色野菜の摂取はとてもお勧めです。
上記の食材を使った料理は、きっと、男性を元気にするお手伝いをしてくれるはずです
こういった食材を、ちょっと意識して普段のお食事に取り入れてみてください
また最近は、男性でも甘いものが好きな方が増えているようですが、お菓子などの甘いものは生活習慣病の原因にもなるため、おやつは甘くないナッツや果物(グレープフルーツは除く)がお勧めです
でも、食べすぎには注意してくださいね
(さ)
<参考>
・ナチュラルテストステロン スティーブン・ハロッド・ビューナー 著
・東海大学のホームページ(http://www.u-tokai.ac.jp/about/collaboration/seeds/lifescience/11lifescience_007.pdf)
・イラストレイテッド ハーパー・生化学 原書29版
・立命館大学のホームページ
・Biochem J. 1992 Jul 15;285 ( Pt 2):557-62.