先日、血液脳関門について調べることがありましたが、その時に、今まで血液脳関門について誤解していたことが判明して衝撃を受けました
ご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、同じような誤解をされている方もいらっしゃるかもしれないので、今回はこの情報をシェアさせていただきます
血液脳関門とは
血液脳関門はBBB(Blood Brain Barrier)とも呼ばれ、私たちの大切な脳へ有害な物質が入らないように調節する関所のような役割があり、その実態は脳毛細血管の内皮細胞です
体の末梢組織の毛細血管には内皮細胞間に隙間がありますが、脳毛細血管の内皮細胞には間隙が存在しません
そのため、血液から脳への栄養素などの供給と脳から血液への物質の排出を、血液脳関門(内皮細胞)が厳密に制御しています
その制御は有害物質だけでなく、薬剤やウイルス、ホルモン、栄養素などの物質の出入りも調節しており、体内を循環している血液に含まれる全ての物質が脳へ到達するわけではありません
血液脳関門が通す物質、通さない物質の全てが分かっているわけではありませんが、例えば、脳が働くために必要な酸素やブドウ糖、肝臓で脂肪酸から作られるケトン体、一部のアミノ酸やビタミン(主に脂溶性ビタミン)の他、アルコールなどは簡単に血液脳関門を通過でき、分子量が500以上の大きな物質はほとんど通過できないようです
私が何を勘違いしていたかというと、血液脳関門は首あたりに1か所だけ関所のようにあると思っていたのです
この衝撃を誰かに伝えねば!と思って社内で聞いてみると、勘違いしている人も結構いましたが、社長の(田)さんからは、
「管理栄養士はこんなことも習わないの?」
とビックリされてしまいました
お恥ずかしい限りです
日々勉強です
(さ)
<参考>
・独立行政法人 科学技術振興機構のホームページ
・独立行政法人 放射線医学総合研究所のホームページ