疲労回復や胃腸への作用でも知られる「梅」の健康効果✨
梅干し、梅酒、梅ジャム、梅シロップ作りなどの梅仕事は、この時期の風物詩です🌿
手作り品は、食品添加物など気にする必要がなく安心です😊
(でも、手間はかけたくないですよね!)
今回は、梅仕事の中でも手軽な「梅シロップの作り方」と「梅の健康効果」をご紹介します📢✨
目次
梅シロップの作り方
南高梅の産地 和歌山県のJA紀州の方から教わったレシピをご紹介します🥃✨
(一度冷凍することで、失敗しにくく美味しく出来上がります☺)
材料(梅1kg分)
南高梅 | 1kg |
氷砂糖 | 800g~1kg |
広口ビン | 3ℓ(プラ製の容器でも作れます) |
作り方
①黄色くほのかに香る梅を使用します。
青い梅は、2~3日涼しい場所に広げ、
黄色く追熟させます。
②水洗いして、キッチンペーパーで軽く水気を切ります。
気になる場合は、ヘタを取ります。
➂梅をポリ袋などに入れ、完全に凍らせます。
(目安24時間以上)
④アルコールスプレーで殺菌した広口容器に、氷砂糖と南高梅を交互に入れて密閉します。
(必ず梅を一番下に入れる)涼しい場所で保管します。
⑤南高梅の解凍が始まったら、一日2~3回ビンを上下左右に全体を揺すり、氷砂糖をとかします。
⑥約7~10日でできあがりです🥃‼
発酵しやすいので、梅の実を取り出してから
ジュースをガラス瓶の容器に移しかえ、
冷蔵庫で保存します。
長期保存する場合
シロップを鍋(アルミ製以外)に入れ、
ひと煮立ちさせた後、瓶に移して冷ましてから冷蔵保存します。
取り出した梅の実も、まるでフルーツのように美味しくいただけます☺❗
(保存容器に入れ冷蔵庫で保管し、早めにお召し上がりください)
【おすすめ アレンジレシピ】
梅ソーダ・・・梅シロップ1:炭酸水4
梅ヨーグルトドリンク・・・梅シロップ1:牛乳4
(牛乳アレルギー・乳糖不耐症などある方はお控えください。)
かき氷のシロップにもできます🍧🎵
ビールに足して、フルーティーさを楽しむのも女性に好評のようです🍺🎵
冷凍の効果
冷凍することで、果実の細胞膜と細胞壁が破壊されます。
梅のエキスが均一に溶け出しやすくなり、7~10日で完成します。
冷凍しない場合は、エキスが出るまで2週間~1ヶ月待つこともあります。
エキスの抽出がまだらになったり、温かい時期には発酵しないよう注意が必要です。
⬇ 注)発酵してしまったものは、そのまま飲むことはできません😣💦
梅の健康効果
梅は「一日一粒で医者いらず」という言葉があるように、数々の効果が報告されています。
カリウム
高血圧の予防
カリウムはミネラルの一つです。
カリウムは、体液の浸透圧を調節して一定に保つ働きがあります。
ナトリウムを身体の外に出しやすくする作用があるため、塩分の摂りすぎを調節するのに役立ちます。
ベータカロテン
抗酸化作用
ベータカロテンは植物に含まれる黄色やオレンジ色の色素成分で、体内ではビタミンAとして働きます。
抗酸化作用があります。
エポキシリオニレシノール
インフルエンザウイルスの増殖抑制効果
梅には多くのポリフェノールが含まれています。
その中でも新規に発見された「エポキシリオニレシノールは」インフルエンザウイルスの増殖を抑制することが明らかとなっております。(特許第5608854号)
クエン酸(citric acid)
食中毒予防
クエン酸には強い殺菌力があるため、黄色ブドウ球菌や病原性大腸菌(O-157)の増殖を抑制し食中毒を予防するほか、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因となるヘリコバクター・ピロリ菌の増殖を抑制するといわれています。
高血圧予防
クエン酸は血小板凝集を抑制し、その結果として血流が改善される可能性が示されています。
(ビタミン広報センターニュースレター No.104,2001)
疲労回復
みなべ町及び和歌山県立医科大学と大阪河崎リハビリテーション大学の共同研究により、クエン酸は日常生活や軽い運動後の疲労感を軽減する事が証明されています。 (薬理と治療 45(3),395-403,2017)
骨粗鬆症予防
クエン酸にはカルシウムや鉄の吸収促進作用があり、骨粗鬆症や貧血の予防効果にもつながります。
オレアノール酸(Oleanolic acid)
糖尿病予防
オレアノール酸は有機酸の一つです。
オレアノール酸は、α-グルコシダーゼの活性を抑えることから、糖質の消化吸収を穏やかにし、食後の急激な血糖値上昇を抑える効果があることについて、「α-グルコシダーゼ阻害剤」として特許が取得されています。(特許 第4403457号)
シリンガレシノール(Syringaresinol)
ヘリコバクターピロリ菌の運動能力を阻害・または抑制する効果
「シリンガレシノール」はポリフェノールの一つです。
大粒の梅干し1個には、約10µgの「シリンガレシノール」が含まれます。
胃がんの主要因であるヘリコバクターピロリ菌の特徴は運動能力があることです。
胃の中を泳いで胃粘膜に感染します。
運動能力がなければ感染できないといわれています。
シリンガレシノールには胃に障害を及ぼすピロリ菌の運動を抑制する働きがあることについて、「ヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)の運動能阻害剤」として、特許が取得されています。(特許 第4081678号)
バニリン
脂肪燃焼・抗アレルギー作用
紀州産梅干しに含まれる成分「バニリン」には、ダイエット効果が期待できます。
脂肪細胞の培養細胞を使った研究結果では、紀州産梅干しには脂肪細胞に刺激を与える作用のあることがわかりました。
梅干しを焼いて食べると効率よく摂取することができます。
また、バニリンのほかに梅に含まれるシリンガ酸、プロトカテクアルデヒド、リオニレシノール、P-クマル酸がアレルギー反応に関与する肥満細胞の脱顆粒を抑制することから、アレルギー症状の予防・改善の可能性が示されています。
詳しくは:和歌山県 みなべ町HP-「健康に欠かせない梅パワー」
まとめ
今回は、夏の疲労回復におすすめな梅シロップの作り方をご紹介しました🍹✨
冷凍することで短期間で完成するため、発酵などの失敗が少ないレシピです。
水やソーダ、牛乳で割ると爽やかな梅の香りを楽しめて、お子様にもおすすめです☺🎵
ぜひ、お試しください✨
はっしー
管理栄養士