ニキビは尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)ともいい、皮脂分泌の盛んな思春期に多く見られますが、大人になっても悩んでいる方もいます。
今回は「ニキビのメカニズムと予防」について紹介します🧐📢
ニキビのメカニズム
ニキビは、毛穴が古い角質で詰まるなどしてふさがり、毛穴の中にたまることで起こります。
また、ふさがった毛穴の中でアクネ菌と呼ばれる細菌が増殖することで炎症が起こり、皮膚が赤く盛り上がったり、膿疱(膿をもった発疹)ができるなど悪化することもあります😱💥
アクネ菌は、他の菌の増殖を抑える役割などをしてくれる菌ですが、詰まった毛穴の中で増殖する場合は肌荒れの原因です。
思春期ニキビと大人ニキビ
ニキビのピークは思春期で次第に減少していきますが、最近20代~30代になってからできる大人ニキビに悩む人も増えています。
同じニキビでも「思春期ニキビ」と「大人ニキビ」では、できる場所も違えば、原因も異なります。
思春期ニキビ
思春期(8歳~18歳頃)は性ホルモンの働きが高まり、皮脂が過剰に分泌され毛穴が詰まったり汚れやすくなるため、そこにアクネ菌などが繁殖しニキビを引き起こします。
鼻周りやTゾーンなど皮脂が出やすいところにできやすいといわれています。
大人ニキビ
吹き出物と呼ぶこともありますが、不規則な食生活・寝不足・飲酒や喫煙・ストレス・ホルモンバランスの乱れなど、さまざまな要素が重なって発生するといわれています。
思春期ニキビと異なり、顔の中でも皮脂の少ない、口の周辺やほほから顎にかけてのフェイスライン(Uゾーン)にできやすいといわれています。
ニキビができた時のNG行為
手でニキビをつぶすと、細菌に感染して患部が悪化することもあります。
また、傷跡になる可能性もありますので、自分で潰すのはおすすめできません。
ニキビの予防ポイント
いつでもすべすべで健康な肌を保つために、予防しておくにこしたことはありません☝🧐
ニキビを防ぎ悪化させないためにも以下の生活習慣を心がけてみましょう!
スキンケア
ニキビができてしまったら「ニキビに触らず、メイクは薄めにおこない、顔やニキビができやすいところに髪がかからない」ように注意しましょう。
また、余分な皮脂を洗い流し、不要な角質を取り除いて肌を清潔に保つことがもっとも大切です。洗顔の際はごしごし洗わず、優しく洗い、洗い終わったらしっかり保湿しましょう✨
睡眠
「睡眠不足はお肌の敵」とも言いますが、睡眠中の体内では様々なホルモンが活動して身体のメンテナンスを行っているため、睡眠不足は肌代謝(ターンオーバー)が乱れの原因になります。
特に、睡眠中に分泌される成長ホルモンは、日中の肌のダメージの修復や新陳代謝活性化をする働きがあるため、しっかりと睡眠をとりましょう。
食事
健康で美しい肌を保つためには、体が健康であることが前提です。
下記の栄養素は、皮膚の健康や美容のために欠かせないため、積極的な摂取をお勧めします😯🍴
ビタミンA:皮膚や粘膜の健康を保つ・抵抗力を強めたりする働き
ビタミンB₂:皮膚の新陳代謝を促す
ビタミンB₆:皮膚の抵抗力を高める
ビタミンC:ニキビ跡の色素沈着防止・コラーゲンの生成
亜鉛:皮膚の新陳代謝を促す・細胞の生成
また、油っぽい食べ物は皮脂の分泌を増加させ、ニキビができやすくなります。
その他にも甘いものや辛いもの、お酒などもニキビを悪化させるといわれているため、注意が必要です!
まとめ
今年は、新型コロナウイルス感染症対策などでマスク着用が日常的となり、ニキビなどの肌荒れで困っている人も多いのではないでしょうか😷💦
(ブログ:マスクによる肌荒れ対策)
屋外で人と十分な距離が確保できる場合には、マスクをはずすようにするとよいでしょう。
歳を重ねると代謝が下がりニキビの治りが悪くなるので、スキンケアを行ったり栄養素を不足なく十分に補うようにしてみてはいかがでしょうか😊?
また、肌トラブルがなかなか治らない場合には、皮膚科を受診して診断・治療・対策をしましょう!
中村丁次 栄養の基本がわかる図解事典 成美堂出版 P224-225 2005年
ゆーみん
管理栄養士