ヒートショックについて


「入浴時の事故」による死亡者数が増えており、特に冬場はヒートショックが原因と言われています😖💦
今回は「ヒートショックの原因と予防」について紹介します。

ヒートショックって何?

急激な気温の変化によって血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こることをヒートショックといいます。
特に、外気温が低くなる冬場は入浴中に心肺機能停止となる人が夏場よりも多くなります

 

厚生労働省の人口動態調査によると、高齢者の「不慮の溺死及び溺水」による死亡者数は高い水準で推移しており、近年では「交通事故」による死亡者数よりも多くなっています

軽度であれば 、めまいや立ちくらみ 程度の症状で、安静にしていれば症状がおさまりますが、重度の場合には失神や脳卒中、心筋梗塞につながるため注意が必要です🍀

影響を受けやすい人

急激な温度差による血圧への影響は、誰もが受ける可能性があります
特に高齢者は注意が必要といわれており、令和2年人口動態統計結果では、浴室での溺死者総数の半数以上が高齢者となっています👴👵
また、高齢者以外にも、生活習慣病の方は注意が必要です。
血圧の激しい上下変動により、高血圧の方はもちろんですが、糖尿病脂質異常症の方も、ヒートショックに気をつけなくてはなりません

予防のポイント

ヒートショックにならないための、予防策を紹介します。
高齢の方はもちろん、一緒に暮らしているご家族にも、ヒートショック予防に努めてみてください😊☀

食生活の改善

ヒートショックは誰にでも起こる可能性がありますが、高血圧の方は、発症するリスクが高いと言われているため、予防効果が期待できる栄養素を食事に組み合わせることをお勧めします🍳

【お勧めの栄養素】
ビタミンC
カリウム
カルシウム
マグネシウム
魚油
ピクノジェノール®など

室内の温度設定

室温を上げすぎないことや、トイレや浴場にも暖房設備を設置し寒暖差をなくす工夫をしましょう。
また、窓まわりは熱が逃げやすい為、断熱窓の設置断熱シートを活用するなど外気温の影響を最少限に抑えることも重要です🧐

服装の注意

首を冷やすことで、血管の収縮が起こり血圧が上がるため、
室内でもマフラーやネックウォーマーなどで首まわりを温め、血圧の上昇を防ぎましょう🧣

入浴時の注意

冷たいままのお風呂場では、血管が収縮し血圧が上がるため、シャワーを活用した浴槽へのお湯はりが効果的です。
高い位置に設置したシャワーから浴槽へお湯をはることで、浴室全体を温めることができます🚿💭

また、食後1時間以内や飲酒時は、血圧が下がりやすくなるため、入浴を控えた方がよいでしょう!

可能な場合は、家族による適切な見守りや、公衆浴場、日帰り温泉等を活用し、一人での入浴を控えるといった方法も有効です💓

まとめ

「不慮の溺死及び溺水」による死亡者数が「交通事故」による死亡者数よりも多くなっていることに驚きました👀

11月26日は「いいふろの日」ですが、これから冬にかけて、家の中でも冷え込みや温度差が生じやすく、事故が起こりやすい季節になります。
この機会に、安全に入浴するために確認しておきましょう😊

 

日本医師会 HP

消費者安全課 HP

人口動態調査 結果の概要

東京都健康長寿医療センター研究所『冬場の住居内の温度管理と健康について』

 

この記事の著者

ゆーみん

管理栄養士

株式会社ヘルシーパス 企画開発部 / ためになる栄養講座・ブログ・お問い合わせ担当

自分自身のアレルギーと偏食がきっかけで管理栄養士を志向。大学卒業後は給食委託会社に就職し介護食からスポーツ栄養まで幅広い食に従事。

読んでいただいた皆さんに「ためになった」「面白かった」と思っていただけるようなブログづくりを心掛けています。

自己紹介ブログ ⇒ 新しいメンバーの自己紹介(管理栄養士:荒木)

栄養素の成分や働き 関連記事もご覧ください

\この記事が気に入ったらフォロー/

Facebook

最新情報をお届けいたします

ヘルシーパスのFacebookはこちら>

関連サイト