栄養価の高い冬果物~アボカド~


なめらかでクリーミーな食感で、若者に絶大な人気を誇るアボカドですが、
脂肪を多く含むものの、適量を食べている限りは身体にやさしいスーパーフードです!

今回は、国産では今が旬の「アボカド」について簡単にご紹介します🥑!

アボカドってどんな果物?

果物と聞くと違和感がありますが、アボカドは分類的に果物にあたります。

アボカドは寒さに弱く、熱帯から亜熱帯で育つ樹木のため、栽培は主にメキシコやブラジル、カリフォルニアなどで行われおり、国内では沖縄など温暖な土地で栽培されているようです。
夏ごろに実をつけ、晩秋から年明け1月位に収穫されています👨‍🌾🥑👩‍🌾

アボカドはクスノキ科ワニナシ属で、ワニナシ属の名前は英名のalligator pearを直訳されたものだそうです。
日本でも初めて輸入された当時は、アボカドではなく「ワニナシ」と呼んでいたようです🐊

ちなみに、ベーコン種やフェルテ種、ハス種などいくつかの品種があるのですが、現在輸入されているほとんどはハス種、国産はベーコン種フェルテ種が多いようです。

アボカドの栄養素

アボカドは、世界一栄養価の高い果物としてギネスにも認定されており、豊富な栄養素が含まれています。
可食部100gあたり(アボカド1つ約170g)に多く含まれる栄養素をピックアップし、効果と一緒にご紹介します🎶

オレイン酸(8800mg)

一価不飽和脂肪酸でよく知られているオレイン酸はオリーブ油に多く含まれ、血液中のHDLを下げずに、総コレステロールを下げる効果があります。
そのため、動脈硬化をはじめとする生活習慣病対策にも効果的です。

ビタミンE(3.3mg)

強い抗酸化作用があり、活性酸素を抑え体内の不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ働きがあるので、動脈硬化や心筋梗塞などの循環器疾患対策に役立っていると考えられています。
そのほかにも、血管を酸化から守り、血行を良くする働きもあると言われています!

葉酸(83µg)

DNAの合成や調整に深く関わっており、正常な細胞の増殖を助ける働きがあります。
特に妊娠前の女性は、葉酸を十分に摂ることで、胎児の先天異常を予防することができます。

カリウム(590mg)

細胞の外液に存在するナトリウムとバランスをとりながら、細胞を正常に保ったり、血圧を調整したりして、常に一定したよい体内の状態(恒常性)を維持するのに役立っています
ナトリウムはとり過ぎると高血圧の一因になりますが、その一方でカリウムは血圧を下げる働きがあります。

 

おすすめの保存方法とおいしいアボカドの見分け方

保存方法

熟れていないアボカドは、直射日光を避けて室温で保存しましょう。
通常4〜5日間で追熟しますが、袋にバナナやりんごを一緒に入れると、さらに早く追熟するため、早く食べたい場合はおすすめです🍎🥑🍌

熟れているアボカドは冷蔵庫で2〜3日間新鮮な状態で保存できます!

切ったアボカドは、レモン汁などを部分に振りかけ、ラップでしっかりと覆うことで変色を防ぐことができます。
※切ったらなるべく早くお召し上がりください。

見分け方

食べる直前に軽く親指で表皮を押してみて表皮が柔らかい場合は成熟です!

アボカドは熟すと次第に果肉から水分が失われ、ヘタが沈んでヘタと実の間に少し隙間ができます。
隙間が空いているのは食べごろのサインです😋💕

調理方法

アボカドには水溶性の栄養素も脂溶性の栄養素も多く含まれています。
脂溶性ビタミンは加熱しても壊れないので、炒めたり揚げ物にしたりしても問題ないです!
生で食べる場合も、好きなオイルやドレッシングで和えることで、効率よく栄養素の吸収ができます🥗🍴

まとめ

旬のアボカドについてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
栄養素が豊富なことでギネスにも認定されているアボカドですが、カロリーも高いため食べすぎには注意です😅💦

国によっては、シャーベット🍨🥑として好まれたり、コーヒーと一緒にスムージー☕🥑にする食べ方もあるようです・・・。
簡単にできるようなので、興味のある方は試してみてはいかがでしょうか?

 

日本食品標準成分表2020(八訂)

旬の食材百科

アボカドfromメキシコ

果物情報サイト 果物ナビ

中村丁次 栄養の基本がわかる図解事典 成美堂出版 2020年4月

吉田企世子 春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典 株式会社エクスナレッジ P100

この記事の著者

ゆーみん

管理栄養士

株式会社ヘルシーパス 企画開発部 / ためになる栄養講座・ブログ・お問い合わせ担当

自分自身のアレルギーと偏食がきっかけで管理栄養士を志向。大学卒業後は給食委託会社に就職し介護食からスポーツ栄養まで幅広い食に従事。

読んでいただいた皆さんに「ためになった」「面白かった」と思っていただけるようなブログづくりを心掛けています。

自己紹介ブログ ⇒ 新しいメンバーの自己紹介(管理栄養士:荒木)

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