2022年夏、健康食品業界関係者が騒然となっていたことをご存じでしょうか🧐?
それは健康食品向けハードカプセルの2大メーカーによる相次ぐ自主回収問題です。
国内に流通しているハードカプセルの2大メーカー、クオリカプス株式会社、ロンザ株式会社が相次いで自社のハードカプセルを自主回収すると発表したことで、
市場からハードカプセルが一気に品薄になりました💦
ハードカプセルは添加物を最小限に抑えることができるという特徴があり、当社でも製品の主力として使用していたため、社内、とくに在庫管理チームは気が気ではありません…。
ただ、この話題、
業界では大変な騒動になったものの、消費者の側では影響が出ていないためほとんど知られていません。
業界に激震が走った今回の顛末を、かいつまんでご紹介します!
ハードカプセル自主回収の経緯
●2022年6月22日 クオリカプス株式会社より「健康食品用カプセル自主回収のお知らせ」がプレスリリース。
https://www.qualicaps.co.jp/cms/uploads/2022/06/information_20220622.pdf
●2022年7月29日 ロンザ株式会社より「健康食品向けハードカプセル自主回収のお知らせ」がプレスリリース。
https://www.lonza.co.jp/news
後日(2022年8月9日)、ハードカプセルの回収は製造前の空カプセルのみでよいとの見解が示されました。(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/11135200/000975107.pdf
しかし、この見解がでるまでは、自主回収の対象が明確ではなく、
・そもそも安全なのか?
・充填済(出荷済)の製品も回収の対象になるのか?
・お客様に販売したものまで回収命令がでるのではないか?
と、サプリメント業界は戦々恐々とし、製造も一時ストップしていました😰💦
自主回収に至った理由
ハードカプセルを製造する際、離型剤※として「流動パラフィン」や「二酸化チタン」を使用していました。
※離型剤…カプセルを成型機から抜き取りやすくするため、あらかじめ成型機に塗布ししておく添加物。
この「流動パラフィン」や「二酸化チタン」は安全性が確認されているもので、パンの製造(型から抜きやすくするため)や医薬品のハードカプセルの製造では普通に使っているものです。
しかし、健康食品の製造で使用することは申請されていなかったため、食品衛生法上、問題になったということです!
■「各添加物の使用基準及び保存基準(令和4年8月30日改正まで記載):公益財団法人 日本食品化学研究振興財団」より一部抜粋
今後の供給体制
いずれのカプセルメーカーも製造再開に向け動いているようですが、
2022年9月現在、ハードカプセルの供給がかなり細っており、サプリメント製造工場や在庫管理担当者の懸念は続き、当社でも一部納品の遅延が起こっています。
当社では最善を尽くし、製造工場と協力しながら商品の安定供給を目指します!
お客様にご迷惑をおかけすることのないよう、この「ハードカプセル騒動」が1日も早く解決することを願っています😌💭
企画開発部
株式会社ヘルシーパス