夏バテ対策の栄養素


日差しが気になる季節になりましたが、この時期になると心配なのは「夏バテ」です😨💦☀今回は「夏バテ対策に役立つ栄養素」をご紹介します!

■夏バテの症状

夏バテの主な症状は、「だるい」「疲れやすい」「食欲がない」「無気力」「イライラ」などです。
夏の暑さに対応するために体が無理をしたり、この時期の湿気や気温の急激な変化に体のリズムがついていけずに、自律神経の働きが鈍くなることから起こります😖

■夏バテの要因

夏バテは、次の要因が重なって起こります。

1.温度差による自律神経の乱れ
人の身体は、徐々に暑さに慣れていくようにできています。
しかし、猛暑ゆえに、電車やお店、オフィスでは冷房の設定温度が低めになっているため
気温差の大きい屋内と屋外を一日に何度も行き来することで、自律神経が乱れ、疲れがたまりやすくなります

2.栄養不足とアンバランス
暑い夏はいつもと同じ行動をしてもスタミナを消耗し疲れやすい体になります。

しかし、夏は暑くて食欲がなくなるため、栄養補給をしにくくなります。
また、食事も素麺やうどんなどのあっさりしたもの(炭水化物)や、冷たいものばかりに偏り、必要としている栄養素が摂れていない可能性があります。

3.睡眠不足
熱帯夜が続くととても寝苦しく睡眠不足に陥り、日中の疲労を回復することができず、疲れが溜まり夏バテになるリスクが高まります。

4.脱水
汗をかくと、汗とともにビタミン・ミネラルも消失します。
水分補給は、のどの渇きを感じる前、「早め」「こまめ」を意識することが大切です。

■夏バテ対策にお勧めの栄養素

夏の暑さで食欲がないときは、食欲増進、疲労回復効果のある辛いものや酸味のあるものなど、趣向を変えて食べてみましょう。
夏バテ対策にお勧めの栄養素について下記にまとめてみたので、ぜひ参考にしていただければと思います😊✨

夏バテ対策① 「ビタミンB群の補給」

夏の暑さで上がった体温を下げるために、体内では血管を拡張し、血液が多く流れるようにするため、心臓の心拍数は増加します。
また、汗で水分が奪われることで血液の粘り気が増すので、心臓への負担はさらに増え、エネルギーが余計に必要となります。
体内でエネルギーを生産するにはビタミンB群、特にビタミンB1が不可欠ですが、あっさりしたものばかりを食べていると、肉に多く含まれているビタミンB1が不足し、エネルギーが作りづらくなります💦

ビタミンB1の多い食べ物

ビタミンB1は、特に豚肉に多く含まれており、夏バテ対策として、豚肉料理が注目されるのはこのためです🐷
その他の食材では、豆腐、ゴマ、枝豆、落花生、ハム、ウナギの蒲焼に多く含まれています!
また、食べあわせとしては、ニンニクやネギに含まれる「アリシン」が、ビタミンB1の吸収を良くしてくれるためお勧めです。

夏バテ対策② 「ミネラルの補給」

夏の暑さによって体温が上昇し、熱放散の必要が増すと、私たちは汗をかき、水分蒸発を盛んにして体温を下げています
汗はそのほとんどが水分ですが、塩化ナトリウムが約0.6%含まれていおり、そのほかにもカリウムやマグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛などのミネラルが含まれています!
私たちは、何もしないでいても1日0.5リットルの汗をかき、夏や運動をした際には、1~1.5リットルもの汗をかくとも言われています。
ミネラルの不足は、体の各所の代謝障害を引き起こし、夏バテに多い「だるい」「疲れやすい」といった症状を引き起こします😖💦

夏バテ対策③ 「タンパク質の補給」

タンパク質は鶏肉、豚肉、大豆製品などに多く含まれており、
疲労回復効果や、体力温存効果、そして身体の持久力向上などが期待できます。
肉や魚が進まない時や料理の時間が無い時などは、豆腐や納豆などが手軽に食べられておすすめです😋🍳

 

まとめ

夏バテの改善と予防には十分な栄養補給を行い、体を休めることが大切です。
体を冷やし過ぎないことや、夏バテ予防の食事のコツも意識し、元気に楽しくこの夏を乗り切りましょう😳☀!

また、当社で発行している「ためになる栄養講座」でも【夏バテの原因と対策】について取り上げています。
患者様やスタッフへの勉強・参考資料として是非ご活用いただければと思います😄🌻

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この記事の著者

ゆーみん

管理栄養士

株式会社ヘルシーパス 企画開発部 / ためになる栄養講座・ブログ・お問い合わせ担当

自分自身のアレルギーと偏食がきっかけで管理栄養士を志向。大学卒業後は給食委託会社に就職し介護食からスポーツ栄養まで幅広い食に従事。

読んでいただいた皆さんに「ためになった」「面白かった」と思っていただけるようなブログづくりを心掛けています。

自己紹介ブログ ⇒ 新しいメンバーの自己紹介(管理栄養士:荒木)

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