甘くてみずみずしくて、優しい甘みが特徴のももはただおいしいだけではなく、栄養満点なことをご存じですか?
今回は今が旬の「もも」について簡単にご紹介します🍑!
目次
ももってどんな果物?
ももの旬は6月頃から9月頃までといわれており、7月頃が出荷の最盛期です。
ももの歴史はすごく長く、中国では3000年以上前から食用として栽培されていたと言われています👀💥
日本では、弥生時代の遺跡からももの種が見つかっており、古事記や日本書紀にも記載があるそうです。
中国には、ももを食べた仙人が不老不死となった説話があることから「仙果(センクワ)」とも呼ばれ、花や葉、枝にも邪気をはらう効果があると考えられてきました。
日本でも鬼を恐れさせるといわれ、これが昔話「ももたろう」につながったという説もあります!
果肉の色によって、白桃(白肉種)と黄桃(黄肉種)に分けられますが、日本では白桃、ヨーロッパでは黄桃が多く栽培されており、全体の種類としては100以上あるそうです。
ももの栄養素
日本でよく栽培されている白桃おもな栄養成分(可食部100g中)をピックアップし、効果と一緒にご紹介します🎶
食物繊維(1.3mg)
桃にはペクチンなど食物繊維も沢山含まれています。
水溶性食物繊維は整腸作用があるので、便秘予防に効果があります。
また、最近では、心筋梗塞、糖尿病、肥満などの生活習慣病の予防に役立つこともわかってきています。
ビタミンE(0.7mg)
強い抗酸化力を持つビタミンで、細胞の老化を防ぐことから、生活習慣病の予防効果が期待されています。
ナイアシン(0.6mg)
糖質・脂質・たんぱく質からエネルギーを産生する過程において重要な補酵素として役割を果たしています。
カリウム(180mg)
細胞の外液に存在するナトリウムとバランスをとりながら、細胞を正常に保ったり、血圧を調整したりして、常に一定したよい体内の状態(恒常性)を維持するのに役立っています。
ナトリウムはとり過ぎると高血圧の一因になりますが、その一方でカリウムは血圧を下げる働きがあります。
カテキン(ポリフェノール)
緑茶に含まれているのが有名ですが、ももにも含まれています🍑!
カテキンは強い抗酸化性があるので、活性酸素の抑制や細胞を修復しがん予防やアンチエイジングにも効果を発揮します。
お勧めの保存方法とおいしいももの見分け方
保存方法
未熟な桃を冷蔵するとそのまま傷んでしまうため、新聞紙などに包み、風通しのよいところで保存(追熟)しましょう!
1~2日ほど置いておくと、熟してやわらかくなります。
やわらかく熟した桃は傷みやすいので、早めに食べましょう。
桃は冷やし過ぎると香りや甘味が落ちるため、食べる1~3時間前に野菜室に入れるのがお勧めです😋✨
見分け方
ふっくらとした丸みがあり、うぶ毛がまんべんなく生え、キズや凹みがないもので、黒ずみがいないものがよいです😯💡
色の濃い部分に白い斑点が出ていると、より甘味が強くなっています!
調理方法
ももには水溶性のビタミンが多く含まれており、水に溶けやすく熱すると減退してしまうものが多いです。
しかし、ももは生でそのまま食べることができるため、そのまま食すことで、栄養素を余すことなく摂取することができます。
また、脂溶性のビタミンEが含まれているため、苦手でなければマリネやサラダなど油を使った火を通さない料理もお勧めです!
ももに含まれるカテキンの抗酸化力はビタミンEやビタミンCの抗酸化サポートを受けると、一層パワーアップします!
ビタミンCの多いキウイフルーツ🥝やレモン🍋、イチゴ🍓などと一緒に摂取したり、カルシウムを補給できるヨーグルトに加えるのもお勧めです🍴😊
まとめ
旬のももについてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
ちなみに皆さん硬いももと柔らかいももどちらが好きですか?産地にもよりますが、やわらかい桃は、7月上旬から下旬、固い桃は、8月下旬から9月上旬がベストシーズンとなるそうです。
皆さんも是非、旬の食材を食べて秋を満喫してみてください😋💖!
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吉田企世子 春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典 株式会社エクスナレッジ P100
ゆーみん
管理栄養士