いよいよ夏本番🌻☀!本格的な暑さを前に、体型や肌見せが気になってくる季節ですね!
「今年の夏はやせて海やプールにいくぞ~」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
女性なら誰しも一度はダイエットにチャレンジしたことがあると思います。
しかし、そのダイエット本当に必要でしょうか?過度のダイエット思考は思っている以上にリスキーかもしれません。
今回、日本人若年女性のやせ過ぎ問題について取り上げたいと思います!
【若年女性のやせ過ぎの現状】
我が国日本では、生活習慣病患者の増加に伴い、小児から中高年に至るまで肥満に対する対策が強化されています。
その一方で、近年若年女性の5人に1人が「やせ過ぎ」の状態であり、他の先進国ではみられない異例の状態です😱💦
やせ過ぎは、女性本人の一生の健康だけでなく、やせている状態で妊娠した場合の子供への影響も懸念されています。
国民健康・栄養調査によると1980年では20代女性の「やせの者(※BMI<18.5㎏/m²)」の割合は15%に満たない割合でしたが、1990年頃から2009年にかけて増加傾向にあり今では20%を超えています💥
若年女性の「やせ過ぎ」の背景にはエネルギー摂取量の減少が関連している可能性が考えられます。実際に国民健康・栄養調査の20代の平均エネルギー摂取量を見ると1995年では1866kcalに対して2017年では1694kcalと約10%減少しています⬇⬇⬇
※BMI(Body Mass Index):肥満度を表す指標として国際的に用いられている体格指数
式:[体重(kg)]÷[身長(m)²]
【やせ過ぎが及ぼすリスク】
ホルモンバランスの乱れ
無理なダイエットによる欠食やストレスで女性ホルモンの機能が低下し、月経周期の乱れや遅れ、停止などの影響が出て、妊娠・出産という大切な女性の機能が働かなくなる場合も出てきます。
骨粗鬆症
骨密度が最も高くなるのは中学生から20代まで。骨の成長に大切な時期に極端なダイエットを繰り返すと、カルシウムが不足し骨密度が低下してしまうため、歳を重ねるにつれて骨粗鬆症になるリスクが上がります。
貧血
誤ったダイエットなどによる偏った食生活は、女性に必要な鉄分が不足してしまいます。鉄が不足すると、細胞に十分な酸素を運ぶことができなくなるため、疲れやすい・だるいなどの自覚症状が出てきます。
摂食障害
「やせ願望」が深刻化すると、「神経性食欲不振症(拒食症)」や「過食症」を招く恐れがあります。多くは思春期から青年期早期にかけて発症すると考えられています。
摂食障害が慢性化すると、無月経や低血圧・不整脈など多くの健康障害を招く恐れがあります。
新生児への影響
日本では低出生体重児(2,500g未満)の割合が増えていますが、その背景の一つに若い女性のやせや妊娠中の体重増加不足があるといわれています。小さく生まれてきた子どもは、エネルギーをため込みやすい体質であるため、成人後に生活習慣病(高血圧・糖尿病など)にかかりやすいと考えられています。
糖尿病
「食べすぎ」のイメージが強い糖尿病ですが、欠食などの不規則な食生活によって筋肉の「量」の低下や「質」の低下が生じている恐れがあり、高血糖のリスクが高まります。また筋肉や肝臓に脂肪がたまりやすくなり、インスリンの抵抗性が増すため、糖尿病になりやすくなります。
【まとめ】
適正体重にも関わらず、外見を気にするあまり「太っている」と思ってしまう若い女性が増えています。
何事も行き過ぎは禁物!バランスが重要です!
まずは自分の適性体重を知り、将来の健康も考えながら規則正しい食生活や運動の習慣化を身に付け、適正な体重を維持していくことが大切です☝😄
(ゆ)
e-ヘルスネット[情報提供] 若い女性の「やせ」や無理なダイエットが引き起こす栄養問題
e-ヘルスネット[情報提供] BMI
日本人若年女性・妊婦におけるやせ過ぎとその弊害 New diet therapy Vol.34