ここ最近、スーパーにも様々な種類が並ぶようになった「サツマイモ」ですが、野菜の中でも甘みが強いことから、おかずだけでなくスイーツ等にも活用されている食材です😊
今回は、今が旬の「サツマイモ」をご紹介します💡
⚫︎サツマイモはどんな野菜?
サツマイモは、中央アメリカ原産の多年生作物です。
日本での主な生産地は、鹿児島を中心とした西日本一帯と関東までで、国内生産の約4割は鹿児島県産です。
「サツマイモ」の呼び名の由来は昔の鹿児島県の名称である「薩摩」からきており、薩摩芋が定着する明治以前は「蕃藷(ばんしょ)」と呼ばれていました。現在では、その甘みを由来に「甘藷(かんしょ)」とも呼ばれています。
芋部分は茎から出る根の一部が肥大した「塊根」であり、品種により外皮色や中身の色、味や食感が異なり、それぞれ合う調理法も異なります。
いくつか、代表的な品種の特徴とお勧めの調理法をご紹介します。
1.ベニアズマ
スーパーなどにもよく置かれている、人気の高い品種のひとつ。
甘みが強く、繊維が少なめで口当たりが良い為、天ぷらやスイートポテトなどに向いている。
2.紅赤(べにあか)
大正時代から作られている代表的な品種で、金時とも呼ばれている。
風味が良い為、焼芋やきんとんを作るのに向いている品種。
3.ベニハヤト
中身が濃い橙色をした、食品加工用として作られた品種。
アイスクリームやお菓子類の他、天ぷらにも向いている。
4.黄金千貫(こがねせんがん)
果肉は白く、外皮も白っぽい。
焼酎用の品種としても有名で、さらりとした甘みとねっとりした食感が特徴。
⚫︎サツマイモに含まれる栄養素は?
サツマイモは主食代わりになる野菜として活用されてきましたが、白飯と比較※すると、ベータカロテン、ビタミンB1、B6、ナイアシン、葉酸、ビオチン、ビタミンC、カルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄、食物繊維などを多く含んでいます。
※サツマイモ(皮付・蒸し)とめし(精白米、うるち米)で比較
カルシウム自体の含有量は、同じ量の牛乳と比較すると1/3程度です。
しかし、サツマイモではカルシウム1.5に対してマグネシウムが約1程度と、カルシウムとマグネシウム含有量のバランスが良いことが特徴です(牛乳はカルシウム:マグネシウム=11:1)。
※食事摂取基準の必要量や推定量等から、カルシウムとマグネシウムの摂取は2:1程度のバランスでの摂取が望ましいと考えられています。
また、外皮にもベータカロテンが含まれるため、皮ごと食べるのもお勧めです😄
⚫︎サツマイモの選び方と保存方法
皮の色が鮮やかでツヤがあり、滑らかなものを選び、硬いひげ根があるものは繊維が多く食感が悪いことがあるため、避けるようにしましょう。
サツマイモは収穫後に貯蔵し熟成することで甘みが増す特徴があります。
貯蔵条件として、温度は13〜16℃、湿度90〜95%が好ましいとされており、冷蔵庫での保存は向いていません。
段ボール内や新聞紙などに包んだ状態で、台所の隅などの温度変化の少ない場所に置くと良いでしょう。
お手頃な値段で、蒸したり焼いたりするだけで手軽に食べられ、さらにカルシウムや鉄等の不足しがちな栄養素も補給できる嬉しい食材です🍠
是非、お子様のおやつや毎日の食卓に取り入れてみてください❗
(管理栄養士 あ)
花図鑑 野菜+果物 草土出版
もっとからだにおいしい野菜の便利帳 高橋書店
日本食品標準成分表2015年版(七訂)より出典
千葉県サイト サツマイモの貯蔵による変化とポイント