先日、家の近くの野菜の直売所で『ズッキーニ』が売られているのを見かけ、つい手に取って購入してしまいました。
「海外の珍しい野菜」というイメージを持っていましたが、思ったより身近な食材になっていたのですね
そこで今回は、『ズッキーニ』に関する情報と、お勧めの食べ方などについてご紹介いたします。
●ズッキーニはどんな野菜?
ズッキーニは、ウリ科かぼちゃ属に分類されます
見た目はキュウリやナスに似ていますが、ペポかぼちゃの一種です。
一般的なかぼちゃと違い、果実が熟す前に収穫し、未熟な状態で食べるのが特徴です。
また形も様々なものがあり、中にはUFOに似ている「UFOズッキーニ」と呼ばれるものもあります
ズッキーニは、果実だけでなく花も食用として食べられます。
*イタリア料理では、花の中にチーズや肉を詰めて、揚げたり蒸したりして食べるそうです
ズッキーニの消費量は年々増加しており、国内での生産量も増加してきています。
農林水産省の調査では、平成24年までの12年間で4倍にも増えたようです
●どんな栄養素が含まれているの?
ズッキーニはかぼちゃの仲間ですが、完熟したかぼちゃと比べますと糖質が少なく、カロリーが低いのが特徴です
栄養素は、カルシウム、マグネシウムをバランスよく含み、カリウムが豊富です。
その他、抗酸化作用のあるベータカロテンやビタミンC、疲労回復や肌の健康を保つビタミンB群も含まれています。
油と相性の良い脂溶性のビタミンが多く含まれていますので、油と一緒に食べるようにするのがお勧めです
ただ、注意していただきたいのが、ズッキーニやキュウリ、カボチャなどのウリ科植物に含まれる「ククルビタシン」という苦み成分です。
ごく少量でも強い苦みがあり、多量に摂取すると腹痛や下痢などの食中毒症状がでることがあります
ウリ科の植物で強い苦みを感じた際には、食べないように注意しましょう
*ゴーヤ(ニガウリ)に含まれる苦み成分は「モモルデシン」で、「ククルビタシン」とは違います。食べても食中毒などの心配はありません。
●どんな食べ方があるの?
ズッキーニを購入するときには、太すぎず、皮にハリとツヤがあり、なめらかなもので、ヘタの切り口が瑞々しいものがお勧めです
ズッキーニは油と一緒に摂ると良いと言われていますので、ソテーやフライ、炒めものなどで食べると栄養素の吸収が良いと考えられます。
しかし、ズッキーニはあまりくせがなく、子供にも食べやすい野菜です。
子供に野菜を食べさせたい(あ)は、スープやサラダにも入れて食べるようにしています
グリルなどでじっくり焼くと、甘みがあり、食べやすいので、野菜が苦手な方にもお勧めです
旬を迎え、栄養をたっぷり含んでいるだけでなく、見た目も鮮やかな色のズッキーニ。
ぜひ、毎日の食卓にご活用頂ければと思います
(あ)
独立行政法人 農林水産消費安全技術センター ズッキーニ (http://www.famic.go.jp/public_relations_magazine/kouhoushi/back_number/pdf41/14.pdf)
岡山県 ククルビタシンが原因と疑われた事例について (http://www.pref.okayama.jp/page/398879.html)
からだにおいしい 野菜の便利帳 高橋書店