前回のブログでは、持続血糖測定に関する情報と、(た)の実測データ、さらに食事や運動に関するポイントについていくつかご紹介いたしました。
(詳しくは、前回のブログもご覧ください。→ https://www.healthy-pass.co.jp/blog/20170518-2/)
今回は、血糖値に影響を与える生活習慣や要因についてご紹介させていただきます。
血糖値を下げる「唯一の」ホルモンが「インスリン」であることは、ご存じの方も多いと思います
反対に、血糖値を上げるホルモンはいくつもあります
○成長ホルモン
○糖質コルチコイド(コルチゾールなど)
○副腎髄質ホルモン(アドレナリン、ノルアドレナリンなど)
○甲状腺ホルモン
○グルカゴン など
●ストレスで血糖値が上がる?!
上記に挙げたように、血糖値を上昇させるホルモンは体内に多く存在します
ストレスを感じた時に分泌されるのは、主に副腎髄質ホルモンのアドレナリン、ノルアドレナリンです。
このホルモンが分泌されると交感神経を刺激し、肝臓での糖新生を促進することで血糖値を上げます。
また、慢性のストレスではコルチゾールの分泌が増えると言われており、その影響でも血糖値は上昇します
その他にも、ストレスは免疫機能の低下や自律神経の乱れ、体の不調など多くの症状を引き起こすと考えられています。
●就寝前に夜食を食べるとどんな影響があるのか
就寝前に夜食(特に甘いもの)を食べると、体内では消化が始まり、血糖値が上昇し始めます。
(た)が体感し、活動量計でも実測されたように、就寝前の夜食は「消化器官が動くこと」と「血糖値の変動」が主な要因で睡眠の質が低下すると考えられます。
血糖変動の影響で低血糖が起こると、「歯ぎしり」や「悪夢」などの症状が出て、その影響で頭痛や肩こり、慢性的な疲労感に悩まされる方もいるようです
●運動や入浴で血糖値が上がることがある?!
基本的に、運動や入浴は代謝が上がるため、血糖値を下げる効果があると考えられています。
しかし、運動や入浴の方法、タイミングによっては、血糖値を上げる可能性もあります
注意点は、以下の通りです。
[運動]
・強度の強い激しい運動
・勝負のある競技(興奮し、アドレナリンなどが分泌される)
・血糖値が低いタイミングで行う(低血糖を防ぐため、血糖値を上昇させるホルモンが分泌される)
[入浴]
・42℃以上の熱い湯に入る(交感神経が刺激され、アドレナリンなどが分泌される)
・血糖値が低いタイミングで入る(低血糖を防ぐため、血糖値を上昇させるホルモンが分泌される)
以上の点に気を付けて行うようにしてみましょう
●血糖値の変動を減らすにはどうしたらいいのか?
生活習慣でお勧めしたいのは、以下の方法です。
・規則正しい生活
・1日3回の食事(特に朝食の欠食はその後の血糖に大きな影響があると言われています)
・良く噛み、ゆっくり食べる意識を
・食後に体を動かす習慣を(食後なので、ウォーキングや階段昇降など軽い負荷の運動が )
・ストレスを溜め込まない
血糖変動の影響をカバーしてくれる栄養素は以下の通りです。
<血糖値の上昇を緩やかにしてくれる効果>
・食物繊維
<抗酸化作用(細胞のサビつきを防いでくれる)>
・ビタミンC、ビタミンE、CoQ10、リポ酸、セレン、フラボノイド類
<糖質の代謝をサポートしてくれる>
・ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビオチン、パントテン酸、マグネシウム、マンガン
<インスリンの合成や活性に関与>
・亜鉛、クロム
血糖値は食事の影響だけで変動するのではなく、毎日の生活の中で常に変動しています。
あまり神経質にならず、出来ることから食事や生活を見直すように意識してみるといいかもしれませんね
●今日の一品
お勧めの栄養素を含む食材で、こんな一品はいかがでしょうか…?
○あおさとモロヘイヤの豚しゃぶサラダ
(モロヘイヤはこれからが旬の栄養価の高い野菜です♪)
<あおさ> <モロヘイヤ> <豚肉(モモ肉で試してみましょう!)>
・ビタミンB2 ・ベータカロテン ・ビタミンB群
・ナイアシン ・ビタミンE ・ナイアシン
・ビオチン ・ビタミンK ・パントテン酸
・マグネシウム ・ナイアシン ・ビオチン
・鉄 ・パントテン酸 ・鉄
・亜鉛 ・ビタミンC ・亜鉛
・クロム ・ビオチン ・セレン
・食物繊維 ・食物繊維
酢醤油と合わせ、大葉や大根おろしなどの薬味でさっぱりとお召し上がりいただくのがお勧めです
ぜひ、お試しいただければと思います
(あ)