前回は「ダイエットはなぜ挫折しやすいのか?」をテーマに、ダイエットを開始する際の目標設定などについてご紹介しました。
今回は、ダイエットの成功を阻む原因にもなるイライラと、イライラに効果的な栄養素について、ご紹介いたします
ダイエットを始める際、多くの方が行うのは「食べるものを減らす、もしくは変える」という方法だと思います
特に「これは食べない!」もしくは「これを食べ続ける!」という目標は、強いストレスを感じ、より食べ物に対する欲求を強めてしまう場合があります。
→詳しくは、前回のブログもご覧ください(https://www.healthy-pass.co.jp/blog/20170417-2/)。
ダイエットの時に何か口に食べ物を入れたくなってイライラするのは、食事の偏りなどが原因の栄養素不足で起きている可能性もあります
ビタミンやミネラルの継続的な不足は、倦怠感や疲労感、うつ、イライラしやすくなる、などの症状に繋がることがあります。
ダイエットの時にイライラしてつい何か食べてしまい失敗する、というのは、栄養素不足からくる症状を緩和するために何か口に入れてしまう、といった状態になっていることも考えられます
そこで、イライラなどの症状を緩和する助けになる栄養素と主に含まれる食品をご紹介します
栄養素は様々な食品に含まれており、多くの食品を摂ることでバランスよく摂取できます。
食べる量や食べるものを減らし、ダイエットの目標を達成したとしても、必要な栄養素が摂れていないと、体調を崩したり、ストレスが溜まるなど、かえって健康を損ねてしまいます
平成27年国民健康・栄養調査によると、「若い世代ほど栄養バランスに課題」があり、特にビタミンA、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛は、ほぼ全ての世代の女性で不足しています。
さらにダイエットを行うことをきっかけに、その不足がより加速してしまう可能性があります。
例えば、白ご飯茶碗一杯に含まれるマグネシウムは約11㎎ですが、白ご飯を3食抜くと、摂取できるマグネシウムの量はさらに不足することになります。
また、野菜ばかり食べるダイエットでは、たんぱく質だけでなく多くのビタミンやミネラルの摂取量が不足する可能性があります
極端なダイエットにより、マグネシウムやビタミンD不足による骨粗鬆症、鉄分不足による貧血、月経異常などを起こしてしまう方もおられます
「体重を減らす」だけでなく、栄養素不足にも注意するようにし、心も体もすっきり 出来るといいですね
(あ)
ストレスと食生活 (https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-04-001.html)
厚生労働省 平成27年国民健康・栄養調査概要 (http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000142359.html)
うつ病患者における栄養学的異常 (https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsbpjjpp/26/1/26_54/_pdf)
脳の機能と栄養 (https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhas/6/1/6_1_1_6/_pdf)
独立行政法人 農畜産業振興機構 「食と健康に関する講演会」概要報告 (https://www.alic.go.jp/joho-d/joho08_000539.html)
青少年暴力に関連する食生活因子 (https://www.niph.go.jp/journal/data/54-2/200554020005.pdf)
γ-アミノ酪酸蓄積脱脂コメ胚芽の経口投与における更年期障害及 び初老期精神障害に対する効果 (https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk1995/47/8/47_8_596/_pdf)
厚生労働省 ダイエット (https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-090.html)
栄養の基本がわかる図解事典 成美堂出版