みなさん「ヤーコン」という野菜をご存知ですか
先日、ヘルシーパス社内でヤーコンについて話が盛り上がったのですが、意外とヤーコンを知らない人が多く驚きました
もしかすると、当ブログを読んでいる方の中にもヤーコンについて知らない人がいるかもしれませんね
そこで今回は、秋が旬で今がおいしい「ヤーコン」について簡単にまとめたいと思います
●特徴
南アメリカのアンデス地方が原産であり、日本には1985年頃に導入され、現在では北海道から沖縄までの日本各地で栽培されていますが、やや冷涼な地方が適地と考えられています。
茎は生育すると2メートル位の高さになり、ひまわりによく似た黄色い小型の花を咲かせます
主に塊根を食用とし、見た目はサツマイモに似ていますがデンプンやタンパク質はほとんど含まれていません。
甘みがあってシャキシャキと歯ごたえも良く、生でも食べられ、糖質の大部分がフラクトオリゴ糖という特徴があります
(フラクトオリゴ糖は塊根中心部より皮に近い部分に多い)
フラクトオリゴ糖を多く含む他の食材にはゴボウ、玉ねぎ、バナナなどが挙げられますが、ヤーコンにはゴボウの約2.5倍、玉ねぎの約3倍、バナナの約30倍も含まれています
その他の栄養素ではカリウムやポリフェノールを多く含みます。
●調理と組み合わせ
生食する際は、切ったらすぐに水でアク抜きをします。
皮はそのままでも食べられますが、できれば除いた方が良いでしょう。
茹でてもサツマイモのようにホクホクとならずシャキシャキしているので加熱調理でも素材の食感を味わう事が出来ます。
果物感覚で生食することができますが、揚げ物、炒め物、煮物、漬物など多くの調理法で利用可能です
しかし、「蒸す」や「焼く」の調理方法はあまり適さないと言われています
調理の一例は以下の通りです
きんぴら、サラダ、かき揚げ、粕漬け、肉じゃが、切り干し大根との和え物、ヒジキとの炒め物、ハンバーグ、レンコンとの酢和え、まんじゅう、ケーキ など
●選び方
あまり太過ぎず、表面に傷やひび割れのないものを選びましょう。
また、鮮度が落ちると柔らかく感じる事があるため、張りがあって重いものがお勧めです。
●保存方法
生のヤーコンは傷みやすく、腐敗しやすいので、長期の保存には適していません。
丸ごと購入した場合は、乾燥を防ぐため新聞紙などに包み、ポリ袋などに入れて冷暗所に置きましょう。
調理に使用して残った場合は、ラップなどでしっかり包み冷蔵庫で保存します
なお、貯蔵により甘みは増しますがフラクトオリゴ糖が減少してしまうため、健康機能を重視したい場合は早めに食べるのがお勧めです。
いかがでしょうか
ヤーコンとはどんな野菜なのか理解は深まったでしょうか
我が家では秋になるとよく食べるヤーコンですが、調理方法はきんぴらがメインです。
先日は、ヤーコンとじゃがいもとベーコンを塩コショウで炒めてチーズを乗せて焼いたものを出したら、家族にとても好評でした
ヤーコンを使った料理のレシピが載っているお勧めのサイトがありますので、そちらも参考にしつつ、皆さんも是非ヤーコンを食してみてください
<お勧めのヤーコン料理レシピのサイト>
・ヤーコンネットワーク(http://yacon.agr.ibaraki.ac.jp/network/recipe/recipe.html)
・山梨学院短期大学(http://www.ygjc.ac.jp/pdf/recipe/yacon_20141115.pdf)
(さ)
<参考>
・日本食品標準成分表2015年版(7訂)
・農業・食品産業技術総合研究機構サイト(https://www.naro.affrc.go.jp/nics/mihonen/crops/ya_gyou/015075.html)
・農林水産消費安全技術センターサイト
・茨城大学 ヤーコンネットワークサイト(http://yacon.agr.ibaraki.ac.jp/network/)
・茨城大学 ヤーコン研究会サイト(http://yacon.agr.ibaraki.ac.jp/hanashi.htm)