9~10月は汗ばむ陽気になる日もありますが、だんだん涼しくなって来る時期のため、夏よりも湿度や気温が低くなり食中毒の対策に気を使わなくなる時期です。ところが夏と比べても引けを取らないくらい食中毒の発生件数があります。
夏バテして体力が落ち、免疫力が低下しているところに大きな気温の変化も加わり体調を崩しやすいことや、行楽シーズンであることから、バーベキューや運動会、お祭りなど野外での食事が増えることも影響しているそうです💦
食中毒を防ぐには、
①つけない(洗う、分ける)
②増やさない(低温で保存する)
③やっつける(加熱処理)
が原則となり、細菌を増やさないようにするために生ものや調理済み食品などは冷蔵庫で保存します。
しかし、冷蔵庫に食材を保存する時、冷蔵室かチルド室か冷凍室かどの部屋に入れるのか迷うことはありませんか❓
今回は「冷蔵室とチルド室と冷凍室の違い」について簡単にまとめます💡
冷蔵室
約3~5℃の温度帯で設定されていることが多く、ドアポケットは約6~9℃と少し温度が高め。
サラダやお惣菜などの残り物、デザート類などすぐ食べるものや凍らせたくないものを保存する場所。
食品の保存期間は食品の鮮度や冷蔵庫の使用状態によって異なるが、目安としては以下の通り。
・たまご 約1か月(生食の場合は約2週間)
・豆腐(開封後) 約3日
・牛乳(開封後) 約3日
・調味料(開封後) 約1か月
ちなみに、野菜室は約5~7℃と冷蔵室よりも温度差がやや高めで、野菜専用のスペースだが果物やドリンク類も保存が可能。
野菜の保存期間の目安は約6日間。
チルド室
約0℃の温度帯で設定されていることが多い。
冷蔵室よりも温度が低く、肉や魚、ヨーグルトや生クリームなどの乳製品、かまぼこなどの練り製品、漬物などを保存。
保存期間の目安は以下の通り。
・練製品(開封後) 約4日
・ハムやソーセージ(開封後) 約2週間
・肉や魚 約2~4日
冷凍室
約-18℃の温度帯で設定されていることが多い。
冷凍食材やアイスクリームなどの長期保存が可能な食材を保存。
豆腐、こんにゃく、レタス、じゃがいも、卵などは冷凍に向かないが、下処理をすれば上手に冷凍できるものもある。
保存期間の目安は以下の通り。
・ホームフリージングした食品 約2か月
・買った冷凍食品 約3か月
・乾物やお茶など 約2~3か月
まとめ
冷蔵庫は時々点検し、食品は鮮度が落ちないうちに使うようにしましょう
なお、上記の他にも冷蔵庫にはパーシャル室や氷温室などもありますが、パーシャル室は約-3℃で、食材がわずかに凍る微凍結の状態です。
肉や魚、ハムなどの加工食材などを保存しますが、細胞のまわりが少し凍っているだけで、氷の結晶で食品の細胞を傷めないため、美味しさや栄養が長持ちすると言われています。
氷温室は約-1℃で、凍らない状態の温度帯であり、肉や魚、貝類、お刺身などを保存します。
※水分の多いものを入れると、凍ることがあり。
食品の種類や用途によって冷蔵庫のどの部屋に入れるのか選びましょう😀
なお、冷蔵庫でのサプリメントの保存は控えてください。
次回は、よく使う野菜や果物のお勧めの保存方法をご紹介します。
(さ)