沖縄から東北北部まで梅雨入りしました
蒸し暑い日が続いていますね
梅雨時期は湿度や気温差の影響で食欲が落ちやすいため、体調を崩してしまっている方もいらっしゃるかもしれません
そんな時は栄養価の高い食品を摂って、体の内側から元気になりたいものです
今回は、栄養価の高い夏野菜である「空芯菜(くうしんさい)」を簡単にご紹介します
●特徴
サツマイモの葉茎によく似た中国野菜で、中国やタイの家庭料理で良く使われます。
茎の中が空洞になっていることから「空芯菜」と呼ばれていますが、「えんさい」、「ようさい」、「あさがおな」などの別名もあります。
葉や茎を食用にし、葉にはぬめりがあり、茎はシャキシャキとした歯ごたえがあるのが特徴です
ベータカロテンやビタミンE、ビタミンKなどのビタミンの他、鉄や食物繊維なども多く含まれています
●調理と組み合わせ
ベータカロテンやビタミンE、ビタミンKなどの脂溶性ビタミンは油脂と一緒に摂ることで吸収率がアップするため、油で炒めるなどの調理が良いでしょう。
空芯菜はクセが少なく、ビタミンEが豊富で香ばしい風味が食欲をそそるごま油との相性が抜群です
また、植物由来の非ヘム鉄はそのままでは吸収されにくいため、非ヘム鉄の吸収を助ける肉や魚などの動物性タンパク質と一緒に調理するのがお勧めです
●選び方
葉や茎がみずみずしい緑色で全体に張りのあるものが新鮮です
また、茎の中がきれいな丸い形の空洞になっており、切り口がきれいなものを選ぶとよいでしょう
●保存方法
あまり日持ちがしないので、なるべく早く使い切ることが原則です。
保存する場合には、新聞紙などに包んで冷蔵に入れましょう
東南アジア料理で「青菜炒め」という空芯菜を使った料理がよく登場します
空芯菜と干しエビや豚肉などを一緒に炒め、中華ではオイスターソース、タイではナンプラーで味付けするのが定番だそうです。
「青菜炒め」を想像しただけで食欲が出てきますね
なお、豚肉はビタミンB1が豊富で疲労回復にも役立ちます
食欲のない時、疲れている時は「空芯菜」を食事に取り入れてみてはいかがでしょうか
(さ)
<参考>
・春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養辞典 (吉田企世子:監修)
・からだにおいしい野菜の便利帳(板木利隆:監修)
・日本食品標準成分表2015年版(7訂)
・女子栄養大学 サイト(http://co-4gun.eiyo.ac.jp/)