沖縄県の特産品であるシイクワシャー(シークワーサー)の果皮には、フラボノイドの一種であるノビレチンが含まれています
最近では、このノビレチンの健康効果が明らかになってきていますので、今回は「シイクワシャーの健康効果」について簡単にまとめます
●シイクワシャーとは?
シイクワシャーとは沖縄県の方言であり、「シイが酸っぱい」を意味し、「クワシャーが食べさせる」を意味しています
つまり「すっぱい食べ物」を意味した柑橘ということです
沖縄県北部の名護市と大宜味村で栽培されていますが、大宜味村は「長寿宣言の村」であり、シイクワシャーが長寿の要因のひとつではないかと言われています
●シイクワシャーに含まれる有効成分
シイクワシャーに特有の成分には、ノビレチンとタンゲレチンがあります。
これらは他の柑橘にはあまり含まれておらず、特にシイクワシャーの果皮に多く含まれています
果汁中にもこれらの成分は含まれますが、メーカーによって絞り方が異なるため、市販のシイクワシャー果汁中の含有量は様々です。
●ノビレチンとタンゲレチンの効果
ノビレチンとタンゲレチンの効果は以下の通りです
・発がん抑制作用
・抗リウマチ作用
・骨粗鬆症予防作用
・脂質代謝改善作用
・アディポネクチン増加作用
・抗動脈硬化、心不全進行抑制作用
・血糖、血圧上昇抑制作用
・記憶障害改善作用
※アディポネクチンとは、脂肪細胞が特異的に分泌する生理活性物質(アディポサイトカイン)の一種で、動脈硬化や糖尿病を防ぐホルモンのこと。
他にも、歯槽骨の炎症を抑える歯周病予防効果、アミロイドβ(ベータ)沈着抑制作用による認知症の予防や治療効果などの研究もされており、効果が示されつつあるようです
なんだかシイクワシャーを摂りたくなってきますね
これからの暑い時期にはサッパリとした柑橘が良く合います
料理やお菓子、お酒(酎ハイ)などにシイクワシャーを取り入れてみてはいかがでしょうか
(さ)
<参考>
・アークレイからだサポート研究所サイト(http://ebn.arkray.co.jp/reports/)