そろそろ秋も終わってしまいますが、みなさんは秋の味覚のひとつであるマツタケはもう召し上がりましたか
高価な食材なのでなかなか食べられないのが残念ですが、今回は「マツタケ」について簡単にご紹介します
●特徴
アカマツやクロマツ、コメツガなどの林に自生し、人工栽培できないため流通するのは天然物だけです
国産のものは年々減少しており、韓国や中国からの輸入品が増えています。
「香りマツタケ味シメジ」という言葉がありますが、マツタケはその芳醇な香りが最大の魅力です
香りの主成分はケイ皮酸メチルやマツタケオールと呼ばれる物質です。
栄養価としてはビタミンB群の中でもナイアシンを多く含み、ビタミンD(エルゴステロール)や食物繊維も豊富です。
また、最近注目を浴びているベータグルカンも多く、免疫力を上げる効果が期待できます
●調理と組み合わせ
香りが命なので洗わずに調理しましょう。
汚れなどが気になる場合には、ぬれ布巾などでふくのがお勧めです。
また、調理でも加熱をし過ぎると香りが飛んでしまうため、加熱のし過ぎは禁物です。
マツタケご飯を作る時は、最初に米にだしや調味料を合わせて炊き、炊き上げる直前にマツタケを加えるようにします
定番のどびん蒸しは、香りを楽しめる逸品です
●選び方
かさ、軸ともに汚れが少なく、軸は太くしっかりと、皮は開ききっていないものを選びましょう。
また、軸の太さが均一で弾力のあるものが上等です。
●保存方法
保存する時は、水気をよく拭きとってから新聞紙に包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れます。
風味が落ちやすいので、なるべく早く食べきりましょう
これからの時期は気温や湿度が下がり風邪やインフルエンザが流行しやすくなります
また、日照時間が短い影響でビタミンDが不足しがちです
マツタケに関わらずキノコにはビタミンDやベータグルカンが豊富なので、鍋や炊き込みご飯、スープなど体を温めるような料理にキノコを使うと、風邪やインフルエンザ対策になりそうですね
「キノコは栄養が少ない」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、秋から冬にかけてお勧めの食材です
是非、毎日の食事に取り入れてみてください
(さ)
<参考>
・春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養辞典 (吉田企世子:監修)
・からだにおいしい野菜の便利帳(板木利隆:監修)
・独立行政法人 労働者健康福祉機構 中国労災病院HP(http://www.chugokuh.rofuku.go.jp/eiyo/kaze.htm)
・日本食品標準成分表2010