今の時期、冷や奴やそうめんなどの薬味や添え物に使われることの多い香辛野菜の「青じそ」は、栄養価が高く積極的に摂取したい野菜です
今回はそんな「青じそ」についてご紹介します
●特徴
しそは漢字で「紫蘇」と書くことからも分かるように本来は赤じそを指します。
青じそは赤じその変種で大葉とも呼ばれ、さわやかな香りとさっぱりとした味わいが特徴です。
ビタミン類、ミネラル類の含有量は野菜の中でも群を抜く存在で、特にベータカロテンとカルシウムが豊富です
ただし、1枚の葉の重さは約0.5gであり、他の野菜と比べて1回の食事で量はそれほど食べられないという難点もあります
しその実にはオメガ3系脂肪酸であるα(アルファ)リノレン酸が含まれ、特にしそ科のエゴマの実から抽出した油にはαリノレン酸の含有量が多いため、「しそ油」や「えごま油」として注目を集めています
●調理と組み合わせ
しその香り成分であるぺリルアルデヒドには殺菌作用があり、刺身などに添えられることが多いです。
また、青じそに豊富に含まれるベータカロテンは脂溶性栄養素なので油と一緒に摂取することで吸収率がアップします
そのため、天ぷらや揚げ物に活用するのもお勧めです
薬味として利用するだけでなく調理用食材として積極的に利用すると良いですね
●選び方
葉の緑色が濃く、葉先までピンとたハリとみずみずしいツヤがあるものを選びましょう。
また、茎の切り口や葉が黒ずんでいないものが新鮮です
●保存方法
乾燥に弱いため、ラップに包んだり、湿らせたキッチンペーパーに包んだ後ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します
風味が落ちないうちに早めに使い切りましょう
香りが強く独特な風味の青じそは苦手な方も多いかもしれませんね
そのまま食べるよりも天ぷらにすると食べやすくなり、子どもでもパクパク食べてくれることが多いですよ
また、チャーハンや混ぜご飯に混ぜ込むというのもひとつの手です
是非、お試しください
ちなみに青じそは家庭でも栽培しやすいため、鉢植えなどで自家栽培すると重宝しますよ
(さ)
<参考>
・春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養辞典 (吉田企世子:監修)
・からだにおいしい野菜の便利帳(板木利隆:監修)
・日本食品標準成分表2010
・簡単!栄養andカロリー計算(グラムのわかる写真館)