夏のビールのお供として食べている方が多い枝豆
美味しい上に栄養価が高い優れもの食材です
今回はそんな今が旬の「枝豆」についてご紹介します
●特徴
大豆が熟す前の未熟果で、日本で大豆ではなく枝豆として食べられるようになったのは江戸時代からだと言われています。
「畑の肉」とも呼ばれる大豆と同様に良質なタンパク質を含み、他にもビタミンB1や葉酸、カリウム、カルシウム、鉄、食物繊維などが豊富に含まれています
また、大豆にはないビタミンCも含んでおり栄養価が抜群に高い食品です
タンパク質中のアミノ酸としては、解毒作用が期待される含硫アミノ酸(メチオニン、シスチン)や幸せホルモンであるセロトニン、睡眠ホルモンであるメラトニンの材料となるトリプトファンの割合が比較的多いです。
この他、機能性成分として女性ホルモン用物質であるイソフラボンや生活習慣病対策となるレシチンも含まれます。
●調理と組み合わせ
枝豆にはアルコールから肝臓を守ってくれる栄養素が豊富なため、一般的である「ビールのお供」はとても理にかなった組み合わせです。
加熱する時は、茹ですぎると栄養素がどんどん流れ出てしまうため「かためかな」と感じるくらいで大丈夫です。
茹で上がったらザルに上げ、そのまま自然に冷まして余熱で火を通します。
●選び方
ネット包装と枝付きでは、枝付きの方が鮮度を保てます。
どちらの場合でも、緑色が鮮やかで豆が程よくふっくらとしているものがお勧めです。
また、うぶ毛がキレイについているものの方が新鮮です。
※実がパンパンに育ったものは、香りが薄いことがあります。
枝付きのものは、枝の間隔が狭く、さやが密集しているものが良いでしょう。
●保存方法
鮮度が落ちやすいため、購入後はすぐに茹でましょう
冷凍保存するときは茹でてからがお勧めです
前回のブログ(お酒と一緒に摂るなら糖質?それとも脂質?)でご紹介したように、お酒は糖質というよりむしろ脂質なので、お酒と一緒に油を多く含むものを食べるのはお勧めできません
枝豆は脂質が少なく、タンパク質が豊富な上にビタミンやミネラルもたっぷり補給できます
お酒を飲む場合には、揚げ物や脂肪たっぷりのお肉ではなく、枝豆や冷や奴をお供にして、しめはお茶漬けやおにぎりなどを摂るのがお勧めです
(さ)
<参考>
・農林水産省HP
・春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養辞典 (吉田企世子:監修)
・からだにおいしい野菜の便利帳(板木利隆:監修)
・日本食品標準成分表2010