今の時期はえんどうが美味しいですね
先日、息子が保育園でグリーンピースのさやむきをして給食で豆ご飯を食べていました
今回は、えんどうの中で「グリーンピース」をピックアップしてご紹介します
●特徴
えんどうは成熟するまでの各過程が楽しめる作物です。
あんみつや豆大福などによく用いられる完熟実の「えんどう豆」の他、野菜としてのえんどうには若い茎芽を利用する「豆苗」、若いさやを実が入ったままの状態で食用とする「さやえんどう」、未熟な青いうちに収穫し中の実を食用とする「グリーンピース」、グリンピースを鞘ごと食べられるように改良した「スナップエンドウ」などがあります
グリーンピースは野菜には珍しく良質なタンパク質を含んでいます
その他にカリウムや亜鉛、ビタミンB1、B2、B6、ナイアシン、食物繊維などが豊富です。
食物繊維は不溶性食物繊維の割合が多く、腸のぜんどう運動の促進に役立ちます
●調理と組み合わせ
栄養価の高い野菜なので、料理の彩として使うだけでなく主役として活用したいものです。
豊富に含まれるビタミンB群は水溶性なので、豆ご飯やスープなど煮汁も一緒に摂取できる料理法が向いています
もし塩茹でして食べる場合には、茹でた後に急に冷ますとしわが寄ってしまいます。
見栄えを良くするには、茹で汁に少しずつ水を流しいれながらゆっくり冷ますのがお勧めです。
●選び方
グリーンピースはさやから出すと鮮度が急速に落ちるので、さや付を手に入れるのが理想的です。
さやは全体が鮮やかな緑色で表面が白く乾いておらず、ふっくらとした丸みと張りがあるものを選びましょう
●保存方法
さやから出したらなるべく早く調理します。
使い切れない分は固めの塩茹でにして冷凍保存するのが良いでしょう
グリーンピースには、他の食品からは摂取しにくく疲労回復に役立つと言われるビタミンB1が豊富です。
また、アミノ酸の中ではリジンやアルギニン、グルタミン酸などの割合が多いです。
リジンは最も不足しやすいアミノ酸で体の修復や成長に関与します。
アルギニンは成長ホルモンの分泌に関わり、グルタミン酸はうまみ成分として有名ですね
ちなみに、 成長ホルモンは体の成長だけでなく修復や疲労回復の役割を果たします
グリーンピースは料理にうま味を加え、さらに疲労回復にも役立つ優れものです
旬の美味しいグリーンピースを食事に取り入れてみてはいかがでしょうか
(さ)
<参考>
・春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養辞典 (吉田企世子:監修)
・からだにおいしい野菜の便利帳(板木利隆:監修)
・日本食品標準成分表2010
・5訂増補 食品成分表2007
・独立行政法人 農畜産業振興機構のHP
・独立行政法人 国立健康・栄養研究所HP