今日の静岡は、2月とは思えないほど温かい春の陽気です
しかし、この温かさも長くは続かず、また冬の寒さに逆戻りするようですので、体調管理には十分気を付けないといけないですね
今回は、今が旬で静岡を代表する栄養価の高い冬野菜である「芽キャベツ」をご紹介します
●特徴
ヨーロッパ地中海・大西洋沿岸が原産で、江戸時代末期~明治時代初期頃に日本に伝わったとされています
芽キャベツは、茎に沿って生えるわき芽を摘み取ったものです。
1株から60~70芽採れるものもあり、その形状から「子持ちかんらん」とも言われています。
栄養素の構成はキャベツと似ていますが、100gあたりの栄養素の含有量ははるかに多く、ビタミンCは約4倍、食物繊維は約3倍も含まれています
その他、ビタミンB群やビタミンK、ベータカロテン、ミネラル類も豊富です。
つぼみがバラの花びらのように開いた非結球性の芽キャベツに「プチヴェール」がありますが、これは、ケールと芽キャベツを交配して誕生させたアブラナ科の野菜です。
その名の由来はフランス語で「小さな緑」を意味しています。
プチヴェールにも、ビタミンCをはじめとしたビタミン類、鉄分、カリウムなどの栄養素を豊富に含まれています
●調理と組み合わせ
芽キャベツはアクが強めなので、調理するときはアク抜きをしてからの方が美味しく仕上がります。
アク抜きの方法としては、外側の皮をむき、軸に十文字の切り込みを入れてから塩茹でします。
※長時間茹でると栄養素がたくさん逃げ出してしまうため、サッと茹でるのがポイントです
芽キャベツは、葉がきつく巻いていて少しほろ苦いため、バター炒めやシチューなどの洋風煮込み料理に向いています。
ビタミンEが少なめなので、ビタミンEが豊富なカボチャやナッツ、大豆製品と合わせるのがお勧めです
●選び方
葉の緑色が鮮やかで、巻きがしっかりとしたものを選びましょう
小ぶりのサイズで硬そうな物の方がうま味が強いことが多いです。
●保存方法
乾燥が苦手なので、水で湿らせたキッチンペーパーなどで包んでからポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します
今の日本人はビタミンB群もビタミンCもビタミンA(ベータカロテン)も不足していますが、芽キャベツは日本人が不足している栄養素を補うためにぴったりの野菜です
乳製品や魚介類と合わせて調理することで、不足している他の栄養素のカルシウムやマグネシウムなども補うことができます。
旬の今、是非、色々な調理法で芽キャベツを召し上がってみてください
(さ)
<参考>
・春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養辞典 (吉田企世子:監修)
・日本食品標準成分表2010
・静岡県のホームページ
・独立行政法人農畜産業振興機構のホームページ
・厚生労働省のホームページ