本日、7月7日は七夕ですね
皆さんは七夕と言えば何を思い浮かべますか
織姫や彦星、笹の葉、短冊、流れ星などを思い浮かべる方が多いかもしれないですね
しかし、私が思い浮かべるのはそうめんです:simple_smile:
花より団子ですみません
でも実は、七夕の行事食は「そうめん」なんです
ご存知でしたか
今回は、七夕とそうめんについて簡単にご紹介します
●七夕とそうめんの関係
奈良時代に“索餅(さくべい)”という“そうめん”の原型が中国から伝えられたそうです
平安時代には、夏の畑作物や稲の収穫祭、収穫予祝の祭という農耕儀礼として、貴族や一部の武家が七夕にそうめんをお供えするようになりました
そして、江戸時代には五節句が制定されたため七夕がより庶民的な行事となり、七夕にそうめんを贈答する習慣が生まれました
※五節句というのは1月7日の人日、3月3日の上巳、5月5日の端午、7月7日の七夕、9月9日の重陽です。
しかし明治時代以降になると七夕を含む五節句が廃止され、七夕は祝日ではなくなり、行事としては昔ほど重要視されなくなりました
※仙台の七夕祭りなど、地方の七夕行事は江戸時代からの習俗が続いているところも多くあります
ただ、全国乾麺協同組合連合会は昭和57年(1982)から7月7日の七夕を「そうめんの日」と決めており、七夕にそうめんを食べることは今でも健在です
社内で、
「七夕には、やっぱり“そうめん”だよね!」
と話をしたところ、ほとんどの人が
「(・_・)」
って感じで、“七夕=そうめん”は、意外と定着していないことを目の当たりにしました
平成25年12月、「自然を尊ぶ」という日本人の気質に基づいた「食」に関する「習わし」を、「和食;日本人の伝統的な食文化」と題してユネスコ無形文化遺産に登録されました。
その中で和食の特徴を以下のように表しています
<和食の特徴>
・多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重
・栄養バランスに優れた健康的な食生活
・自然の美しさや季節の移ろいの表現
・正月などの年中行事との密接な関わり
七夕にそうめんを食べることは、「年中行事との密接な関わり」に関連します
和食に親しむ機会が減ってきている今だからこそ、ひとつひとつの行事を大切にして、和食の大切さを後世へ伝えていきたいものです
我が家の今晩の食事は、もちろん“そうめん”の予定です
トマトやナス、オクラなどの野菜や茹でた豚肉などをのせて、具だくさんのそうめんにしようと思います
(さ)
<参考>
・農林水産省のホームページ
・レファレンス協同データベース