蒸し暑い日が続いていますね
そんな時は、栄養価が高くて元気の出る旬の食材を食事に取り入れるのがお勧めです
そこで今回は、今が旬で、栄養価が高いのにクセが少なくて食べやすい野菜「モロヘイヤ」について簡単にご紹介します
●特徴
エジプト原産のモロヘイヤはアラビア語で「王様だけのもの」という意味をもつ緑黄色野菜です
砂漠地帯でも生育する貴重な野菜で、王の病気の特効薬として珍重されるだけでなく、優れた美容効果からクレオパトラも好んだと言われます
ベータカロテンの含有量は野菜の中でもトップクラスで、ビタミンB群やビタミンC、ビタミンE、カルシウムなども豊富に含まれています
また、モロヘイヤのぬめり成分はマンナンなどの水溶性食物繊維で、粘膜の保護、血糖値やコレステロール値の上昇を抑える働きなどが期待されます
●調理と組み合わせ
葉や茎などを茹でたり、炒めたり、揚げたりなど様々な調理法で調理して食します
ベータカロテンは脂溶性なので、油と合わせると吸収されやすくなります
また、ビタミンDは、モロヘイヤに豊富に含まれるカルシウムの吸収を助けるので、ビタミンDを多く含むキノコやしらす干しなどと一緒に調理するのもお勧めです
茹でる場合には、ビタミンCが溶け出して失われてしまうので、さっと茹でる程度にしましょう
●選び方
葉にハリがあってみずみずしく、茎に柔らかな弾力があり、色鮮やかなものを選びましょう
※茎の部分は固いので、基本的には葉の部分を食べます
●保存方法
鮮度が落ちるにつれて葉が固くなるので、新鮮なうちに食べきるのがポイントです
保存するときは、葉だけを密閉容器に入れて冷蔵庫へ
さっと茹でた後にしっかり水気を切ってラップに包んで冷凍保存もできます
モロヘイヤ美味しいですよね~
今晩は、茹でて包丁でたたいたモロヘイヤと、茹でたキノコ、しらす干しを合わせて、しょうゆとごま油で味付けし、冷奴にのせて食べたいと思います
これでベータカロテンの吸収もカルシウムの吸収もばっちりです
(さ)
<参考>
・春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養辞典 (吉田企世子:監修)
・からだにおいしい野菜の便利帳(板木利隆:監修)
・日本食品標準成分表2010