3月に入りましたが、寒い日が続いていますね
この寒さはもう少し続きそうですが、春らしい食べ物を食べて気持ちから春にもっていきたいものです
そこで今回は、春が旬で葉が柔らかで甘くて美味しい「キャベツ」についてご紹介します
原産種は、古代ケルト人が栽培していた野生種のケールで、葉が発達して結球するようになったものが現在のキャベツと言われています。
ビタミンCが豊富に含まれるだけでなく、キャベツに特有の成分としてビタミン様物質である『ビタミンU(塩化メチルメチオニン)』が含まれ、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の予防、傷ついた粘膜の回復などに効果が期待され、市販の胃腸薬の主成分にも使用されています。
※ビタミンUのUは潰瘍ulcerを意味しています
キャベツなどのアブラナ科野菜は、葉の出方が2回転で5枚の葉が出て6枚目の葉は2回転前の葉と重なるそうです。
そのため、丸くても扁平でも真上から見ると5角形に見えます。
もし、無理なたい肥が与えられていたり、根の一部が虫に食べられていたり、微生物に侵されたりなどすると、葉の生育に障害が出て規則性が失われて5角形には見えなくなるということです
ビタミンCやビタミンUの作用を有効に利用するには生食がベストですが、生食では量があまり食べられないため、さっと短時間で加熱してカサを減らして食べるのもお勧めです。
生キャベツを千切りにして食べる場合は、水に浸けすぎたり長時間空気に触れさせるとビタミンCが失われてしまうため注意しましょう。
加熱料理をするなら、溶け出した栄養素も一緒に摂れるスープや煮込み料理がいいですね
年中出回っているキャベツですが、春キャベツの場合は葉がみずみずしく柔らかで、巻きがややゆるいため、ふんわり軽いものを選びましょう。
冬に出回る寒玉は巻きが堅く、形は偏平なので、鮮やかな新緑の色をして大きさの割にずっしりと重みのあるものを選びましょう。
芯をくり抜いて濡らしたキッチンペーパーを詰め、ポリ袋に包んで冷蔵庫で保存すると鮮度が長持ちします
先日、ふんわり軽い春キャベツを購入してロールキャベツを作りました
味付けはコンソメでシンプルにしましたが、シンプルだからこそ素材のおいしさがより感じられ、子供と一緒にモリモリ食べました(笑)
残った汁はうまみが溶け出していたので、新たにキャベツやキノコを加えて野菜スープとして再利用
キャベツはまだ少し余っているので、今晩はコールスローサラダでも作ろうかと思います
皆さんも、この時期にしか食べられない美味しい“春キャベツ”でビタミンCやビタミンUを補給し、免疫力アップの他、今後の歓送迎会に備えてみるのはいかがでしょうか?
(さ)
<参考>
・春夏秋冬おいしいクスリ 旬の野菜の栄養辞典 (吉田企世子:監修)
・野菜を見分けるコツ百科(西村和雄:著)
・農業・食品産業技術総合研究機構のホームページ
・「健康食品」の安全性・有効性情報
・農畜産業振興機構のホームページ