皆様、年末年始はどのように過ごされましたか?
年始(お正月)といえば「お餅」ですが、普段食べる“ご飯(うるち米)”と“お餅(もち米)”には違いがあります
今回は、うるち米ともち米の違いについて簡単にご紹介します(╹◡╹)
●デンプンについて
うるち米ともち米を説明するためには、デンプンについての知識が必要になるため、まずはお米に含まれるデンプンについて簡単にご説明します(^_^)
お米に含まれるデンプンは主に「アミロース」と「アミロペクチン」で、両方ともグルコース(ブドウ糖)が連なった長い鎖のような構造になっています。
アミロペクチンはアミロースとは違って鎖に分岐があり、互いに隣接して網目構造を作っているため、引きずりあって動くので粘性を持ちます。
それぞれの構造を簡単に表したものがこちら↓↓↓
アミロースとアミロペクチンは全然構造が違いますね
●うるち米について
米の中にはデンプンがバラバラに存在しているわけではありません。
下図のように、セルロースやペクチンなどの食物繊維でできた細胞膜に包まれた細胞の中に、デンプン粒が充満しています。
うるち米のデンプンは、アミロースが約20%でアミロペクチンが約80%の割合に集まってデンプン粒を形成しています。
●もち米について
もち米は、うるち米と比べて含まれるデンプンの割合が異なります。
うるち米は約20%の割合でアミロースという直線的なデンプンが含まれているのに対し、もち米にはほとんどアミロースが含まれず、デンプンのほとんどがが網目構造のアミロペクチンです。
そのため、お餅は粘り気があり焼くと膨らみます♪
ちなみに、ご飯よりもお餅の方が腹持ちが良いといいますが、実際はアミロースよりもアミロペクチンの方が消化されやすいため、お餅の方が消化が早いと考えられます。
では何故腹持ちが良いといわれるのでしょうか?
それは…
・ご飯:子供茶碗に1杯(100g)=168kcal
・お餅:切り餅2個(100g)=235kcal
お餅はご飯よりも食べやすいだけでなく、上記のように、同じ重さでもカロリーが高いということが考えられます。
食べすぎ注意ですね(笑)
また、いくらお餅が美味しくて食べやすいからといっても、毎日のように食べているとチョット飽きてしまいます(^_^;)
そこで我が家では、お餅に飽きてきたら食べ方をチョット変えてみます。
例えば、お餅をピザの生地の代わりに使ったり、韓国料理のトッポギの様に炒めものに加えてみたり…
少し食べ方を変えるだけで違う食べ物のように感じるので、食べ飽きることなくお餅が消費できますよ
お餅がカビてしまう前に冷凍保存したり、食べ方を色々と工夫してみてください☆
そして、オススメの食べ方があったらぜひ教えて下さい
・日本食品標準成分表2010
・女子栄養大学のホームページ
企画開発部
株式会社ヘルシーパス