13問でわかる！認知症リスク簡単チェック「J-MCI」とその活用法

3月のオンライン・セミナーでは、再び「認知症」をテーマにお届けします。
　今回は、講師に朝田　隆 先生（メモリークリニックお茶の水 院長）をお招きし、最新の認知症スクリーニングテスト「J-MCI」1）について解説いただきます。
　「J-MCI」は、朝田先生が理事を務める日本老年精神医学会により開発された新たな評価尺度で、これまでよりも簡便に認知症のリスクを判定することができます。
　ポイントは、当事者、家族、医療関係者の誰でも回答できて、回答内容が違っても判定が同じになるアルゴリズムが備わっていること。
　たった13の質問に「はい／いいえ」で答えるだけで、「認知症の傾向あり」「グレーゾーン」「所見なし」のいずれかで認知症のリスクをチェックできることから、ご家庭内でもご使用いただけるほどお手軽です。
　現在の認知症治療薬は、進行を遅らせたり、症状を緩和したりすることが目的であるため、認知症の早期発見と診断が非常に重要です。しかし、初診の患者さんの中には、医療機関の受診を拒まれる方も珍しくなく、診断が遅れてしまうケースも少なくありません。
　「J-MCI」が世間一般に広まることで、早期の医療機関受診が促進され、認知能低下の予防につながり、より多くの方が幸せな生活を送れるようになるでしょう。

　朝田隆先生は、認知機能低下を防ぐ介入プログラムとしてシナプソロジー®の普及にも貢献されています。
　シナプソロジー®は、「2つのことを同時に行う」「左右で違う動きをする」といった脳にちょっとだけ戸惑いを与えることで、脳を活性化させる新しいトレーニング方法です。高齢者の認知機能低下予防だけでなく、子どもの学習能力向上や、アスリートのパフォーマンスアップにも効果が期待されています。
　セミナー当日は是非、お手玉とハンカチをお手元にご用意の上ご参加ください。皆さまのご参加お待ちしております。

※シナプソロジー®は、株式会社ルネサンスの登録商標です。


＜参考文献＞
Asada T, Kakuma T, Ota M, et al. Development of informant-reported or self-reported MCI-J questionnaire. Int J Geriatr Psychiatry. 2022;37(8):10.1002/gps.5773. doi:10.1002/gps.5773